快適にキャンプの夜を楽しむならライティング設計はもの凄く重要です
雰囲気作りの明かりは重要だけど、あまりにも暗いと困ることもあります
例えば昼間に遊びすぎて 暗くなってから夕飯の準備をする場合、キッチン周りが暗いと 満足な暗いと何もできません
よくキャンプに必要なランタンはメインランタン、テーブルランタン、テント内ランタンの3つと言われますが、快適に過ごすためには適材適所に5〜6個は欲しいところ
我が家では最低6個は使っています
照明を落として 雰囲気を味わいたいなら消せば良いだけなので、多すぎても困ることはありません
逆に、しっかりライティングを設計して快適サイトを作り上げた方が満足度は高いです
今回は、我が家の経験をベースにしたライティング設計の 考え方について語ります
似たような境遇のキャンパーさんの参考なれば幸いです
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コンテンツ
ランタンラインアップ
まずは我が家で持っているランタンたちを紹介します
コールマン ノーススターランタン
昔からランタンはコールマンのガソリンを使っています
30年前に使っていたものは現在行方不明なので(実家のどこかにはあると思うのですが・・・)、数年前にノーススターを買いました
理由は一番明るいから
やはり使ってみると明るさには納得
昔から変わらない安心感があります
GENTOS EX-1000C
3年ぐらい前に購入
娘が小さかったのでテーブルランタンはLEDにしようと思って買いました
光量が大きくて便利なのですが 、見た目はイマイチ・・・
そろそろベアボーンズのフォレストランタンにチェンジの予定です
photo by Barebones LIving
GENTOS SOL-036C
テント内のランタンとして購入
みんながGENTOSが良いというので一度試してみたくて買いました
使ってみると納得!
光量大きく点灯時間もビックリするぐらい長い優れものです
ホヤを外して吊り下げれ ば真下も照らせるので気に入っています
でもこれも、見た目重視でベアボーンズのBeaconライト(2台目)にチェンジの予定です
ただ、先日SOL-036用のランプシェードを発見
これをつけると見違えるようにおしゃれ度がアップするようなので、どうしようか迷っています・・・
photo by HALF TRACK PRODUCTS
ランプシェードについて詳しくはこちら ⇒ HALF TRACK PRODUCTS
ノーススターのミニチュアLEDランタン
これは完全に飾りとして買いました
自宅のランタン置き場に本物と並べておいているだけでキャンプでは使ってません
ベアボーンズリビングのBeaconライト
吊り下げ型はGENTOSがあるのですが、見た目が気に入って衝動買い
でも使ってみると USB充電の手軽さや十分な光量に大満足です
もう一台買ってGENTOSを引退させようと思っています
Enevuキューブ
これも見つけたときにデザインが気に入って衝動買いしました
我が家のライティングは色温度2000Kぐらいの暖色系で統一していますが、このランタンは蛍光白色+7色です
キャンプでは主にテント内ランタン(吊り下げ式にもなるので)として使っていますが、キャンプじゃない旅行にも常夜灯として持って行けるので愛用しています
snow peak ノクターン
照明を落として雰囲気を出すときに使うランタンです
ガス缶カバーやカスタマイズを楽しもうと思って購入しました
燃料はこれまでガソリンで統一していたので、初めてのガスランタンになります
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ライティングの課題
次に、これまでに経験した「明かりがなくて困った・・・」というシチュエーションをリストアップし、ライティングの設計の課題を整理します
我が家も最初はランタン3つからスタートしましたが、これじゃ足りないという経験を経てラインアップを増やしています
ライティングに関して困ったシチュエーション
- 調理の時のキッチン周りが暗くて鍋の中が見えなかった
- 食事の時にコップの中にアブがいたのに気づかず口の中に入れてしまった
- 食事のあとゲームなどして遊ぶときに暗くて困った
- 子供たちがテントの中で秘密基地ごっこをしているとき、テーブルランタンがなくて困った
などなど
これらのシチュエーションを整理・分類すると、概ね次の3つが課題と言えることに気づきました
- 光量が欲しい
- 真下を照らしたい(死角をなくす)
- 据え置いて極力持ち歩かない
これまではほぼ衝動買いに近い形でランタンを手に入れてきた感覚でいましたが、結果的にはこれらの課題を解決するためにラインアップを増やしてきたんだな、と自己肯定することにしました
以降では、どのような考えのもとに3つの課題に対する答えを出してきたのかを解説します
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ランタンの適材適所
形や燃料などのタイプ別に我が家の考えるランタンの適材適所について説明していきます
平置き型と吊り下げ型
まずはランタンの形です
ランタンの形には大きく分けて平置き型と吊り下げ型の2種類があります
平置き型は最もオーソドックスないかにもランタンというタイプ
星の数ほど種類がありますが、光量と照らし方に注目すると、
- 光量が大きいタイプがある
- 真下が照らせない
という特徴があります
一方吊り下げ型の特徴はその逆で
- 光量の大きいものは少ない
- 真下が照らせる
となります
これらの特徴を踏まえて、ランタンの適材適所をまとめると
- 大光量の平置き型を遠くに配置してサイト全体を照らす
- 中・小光量の平置き型をテーブルに置いて雰囲気を出す
- 吊り下げ型を適所に置く
と言えるでしょう
このように考えるとランタンは最低限3個必要というのは正しいと思いますが、3の吊り下げ型を増やして適切かつ十分な明かりを確保するとサイトが快適になると言うのが我が家の考え方です
LEDとガソリン・ガスランタン
次にランタンの種類を語る上で避けて通れない光源・燃料の違いについて考察します
ご存じの通り、ランタンにはガスやガソリンを燃料にするタイプとLEDのタイプの2つがあります
それぞれのメリット・デメリットについてご存じの方は多いかと思いますが、改めて書き上げてみると次のようになります
ガソリン・ガスランタン
メリット
- 光量が大きい
- ゴーッという音がキャンプの雰囲気を作る(特にガソリン)
- 炎の揺らぎや温かみ、光の感じに雰囲気がある
デメリット
- ガソリン取り扱いの手間がかかること
- 閉めたシェルターやテント内には持ち込めないこと
LEDランタン
メリット
- 種類が豊富(吊り下げ、平置き、大輝度、低輝度、カラー、フラッシュ、バッテリーなど)
- 閉めきったシェルターやテント内には持ち込める
- 吊り下げ型がある
- 面倒な燃料の取り扱いがない
デメリット
- ガスやガソリンが燃える温かみがない
- 無音なので雰囲気がイマイチ
これらのメリット・デメリットをふまえると、吊り下げ型はLED一択、メインとテーブルランタンは、ガス・ガソリン・LEDどれも選択肢があるので、あとは個人の好みの問題だと思います
我が家ではすべての種類のランタンをもっていて使い分けています
すべてLEDで揃えれば燃料の統一ができてスッキリするのでしょうが、ガソリンのゴーッて音がしないとどうにも雰囲気が出ないので、そこはこだわっています
サイト構成とランタン配置
ランタンの特徴を整理したところで、次にどのランタンをどこに配置するかを考察します
目的は先に整理したライティングに関する3つの課題の解決です
サイト構成
我が家のサイトのスタイルはカンガルースタイル
ツインポールシェルター(スノーピーク、ランステPro. M )とインナー用ドームテント(MSR、Elixer4)を使っています
ランタン配置の視点で言うと、シェルター内にポールが何本かあるので、ランタンを引っ掛けておく場所は豊富にあります
ランタン配置
先に説明したランタンをどのように配置しているかを次に説明します
シェルター外のランタンポール
サイト全体を照らす目的で、シェルター外にランタンポール(スノーピークのパイル・ドライバー)を打ち込んでいるので、ここにメインランタンであるコールマンのノーススターを吊り下げています
シェルターの跳ね上げポール
250センチ以上の高いポールでシェルターを跳ね上げたときは、ここにコールマン ノーススターやGENTOS EX-1000Cのような大光量のLEDランタンを吊り下げます
いずれにしろサイト全体を照らす目的で大光量のものを使います
シェルターのメインポール
ツインポールシェルターの骨組みになるメインポール(210センチ)にはシェルター内を広く照らす目的でGENTOS EX-1000Cを吊り下げることが多いです
ただし天候が悪いときにはテーブルやキッチンをシェルター内に引き込んで来るので、メインポールの真下付近が作業スペースになります
その時は真下を照らすGENTOS SOL-036CやBeaconライトを吊り下げて真下を照らします
以下の写真はBeaconライトを吊り下げているところです
天井吊り下げ
2つのメインポールの間にデイジーチェーンを渡してBeaconライトを吊り下げています
真下にはメインテーブルとして使っている囲炉裏テーブルがあります
Beaconライトは真上に吊り下げればかなり明るいので、ダイニングに明かりが欲しいときはこのパターンです
キッチンの上
現在キッチンテーブルとしてDODのテキーラテーブルをカスタマイズして使っていますが、オプションのLANTERN LEGも併用しています
ここにジェントス小やビーコンを吊り下げることで、暗いときでも作業が出来るように明かりを確保しています
以下の写真はテキーラテーブルのLANTERN LEGに吊り下げてはいませんが(メインポールに吊り下げ)、キッチン・バーナーの真上に吊り下げ式ランタンがあると作業スペースが非常に明るく、夜の調理が非常にはかどります
テーブルの上
テーブル上にはスノーピークのノクターンを置いています
真上にビーコンランタンがあるので明るくしたいときには使いませんが、暗くして雰囲気をだすときには大活躍します
テント内
テント内には天井にエネビューを吊り下げています
ローモードでは100時間ほど持つので、常夜灯として使っても4〜5日のキャンプなら電池交換が必要ありません
以上が我が家のサイト構成に合わせたランタン配置の紹介になります
気をつけていることとしては、
- 全体を照らすものと作業スペースを照らすものとを区別する
- 作業スペースにはしっかり明かりを確保する
- 場所を決めたら極力動かさない
の3つで、これらは先に説明した3つの課題に対応しています
ちょっとやり過ぎじゃないの? まだまだ足りないんじゃないの? キャンパーさんによっていろいろな考えがあるとは思いますが、我が家では徹底的なライティング設計が快適なサイト作りには欠かせないものだと思っています
もちろん子供が寝たあとは、ルミエールだけの大人の時間
それがキャンプの醍醐味ですからね
まとめ
以上、我が家の経験をベースにしたライティング設計の 考え方について説明しました
長々とお付き合いありがとうございます
我が家のサイトスタイルであるツインポールシェルターを使ったカンガルースタイルを念頭に置いた考え方ですが、似たような境遇のキャンパーさんの参考なれば幸いです
基本的に少しほの暗い方がキャンプ特有の雰囲気はあると思いますが、不要なら消せば良いだけなので、必要な時に備えてしっかり準備しておく方が良いと思っています
なお、お気づきの方もいるかもしれませんが、我が家のランタンラインアップの中で重要な役割を果たすベアボーンズリビングのランタンはすべての充電式のLEDです
充電式はエコで手軽で便利なのですが、多数泊のキャンブだと追加の充電が必要になりますので、ポータブルバッテリー等の充電インフラはしっかり整えておきたいところです