我が家で愛用しているsnowpeakのランドステーションは、とにかくいろいろな張り方ができる不思議なタープ(ツインポールシェルター)です
でも、いろいろできる反面、なかなかスタイルが決まらず中途半端な使い方になってしまうことも・・・
我が家でも、最初はなかなかスタイルが決まらず悪戦苦闘していました
でも基本形を一つ決めて、状況に応じてそこからアレンジを加えていくようにしてから、「活用している感」がかなりアップ
今回は、そんな我が家の基本形とシチュエーション別のアレンジを紹介します
「まだちょっとランステが使いこなせてないな」、「いつも同じ張り方ばかり・・・」と感じていれば参考になるかもしれません
なお今回紹介する基本形とアレンジは、他のツインポールシェルターでも考え方は同じです
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我が家の基本形
我が家ではファミリーでいろいろ検討した結果、ツインポールシェルターとしてスノーピークのランドステーション Pro.Mを使っています
ランドステーション(ランステ)と言えば、オープンスタイルからクローズドスタイルまで様々な張り方ができることで有名で、カンガルースタイルの母体となるツインポールシェルターの定番と言えるでしょう
そんなランステですが、スノーピークのHPや取説等に載っている基本の張り方は次のような比較的クローズされたスタイルです
photo by snowpeak
寒い時期や周囲と隔離したいという時にはとても便利な張り方ですが、我が家では寒い時期にキャンプに行くことがないので、あまりクローズな張り方はしません
と言いつつも、2つ目の写真は我が家のランステでGWに雨が降っていたのでクローズ気味ですね・・・
実は、購入した当初はこの基本形をベースにいろいろな張り方を試していました
でも実際やってみて最初に感じたのは、変形が自在すぎてどのパターンにして良いか迷ってしまうこと・・・
しかもどれも中途半端で、ビシッとスタイルが決まったときの達成感や満足感が全くありませんでした
そんな時期を経ていろいろ試行錯誤した後、ようやく「我が家の基本形はコレ!」というスタイルを決めました
すると面白いことに、周りの状況や天候の変化があっても、その基本形から状況に合わせたアレンジを加えることで、しっかりときれいに張ったまま対応できることに気づきました
つまり、「まずはこのパターンで設営してみよう」という基本形を持っていれば、どんな状況にも臨機応変に対応できるし、しっかりきれいに張れて見た目も良いというわけです
そんな我が家の基本形を紹介します
両端を280センチのポールで跳ね上げたオープンスタイルです
ランドステーションのメインポールで作る稜線と直角の方向を意識した(解放した)やり方です
この張り方のポイントの一つはなんと言っても開放感
前後が280センチのポールで跳ね上げられているのでとても開放的です
加えて幕下の有効面積もかなり広く取れます(後から出てくる写真と影の広さを比べてみて下さい)
二つ目のポイントは、跳ね上げている割にポールとペグの数が少ないこと
特にペグは、この写真のように3つのガイラインを1つのペグに集約しているので少なくスッキリとできます
ちなみにこのペグは、タープの安定を確保する重要なペグなので40cmぐらいのしっかりした鋳造ペグを使ってますが(我が家は赤のエリッゼステークです)、そもそもペグの数が少ないので設営は比較的楽です
さらにこのスタイルは、かなりのオープン感にも関わらず意外と雨が降っても風さえなければ中が濡れることもありません
適度なオープン感とクローズ感を保ちつつ(普通のタープよりはクローズだが、ドーム型やかまぼこ型シェルターよりはオープン)、設営の手間が少ないとてもバランスの良いスタイルだと思います
この基本形が決まってからと言うもの、よほどのことがない限り、キャンプ場に着くと何も考えずにこのスタイルで一度ランステを設営します
手順が決まっているので、ママと二人で手早くやれば10分ぐらいで完了します
そうやって一度ランステを立ち上げた後、もう一度周りの状況や天候などを考えて、どのようなアレンジにするかを決める、と言うのがいつものパターンです
別の角度から見るとこんな感じです
嵐の夜が明けた朝だったのできれいに巻き取っていたスカートがはだけてしまってますが・・・
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風が強いとき
ランドステーションは、いろいろな張り方ができる分、普通のタープよりは風に強くできる思うのですが、それでもドーム型テントなどよりは弱いので、風が強いときはそれなりの対策が必要です
状況(強さや方向)にもよりますが、片側だけクローズにすると風をため込んであおられてしまうので、風が強いときはいつも、両端を開けて風が通るようにしています
あとは状況に応じて間口の高さを調節します
基本形をベースとして、間口の跳ね上げ高さを低めにしたのがこのパターンです
跳ね上げポールを280センチから210センチに変更しています
そのままだと幕がピンと張れないので、矢印の部分を引っ張っています
全体的に背が低くなる分、風には強くなりつつ、、幕下の有効面積はあまりロスしないパターンです
ちなみに横から見るとこんな感じです
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片側をクローズにする場合
サイトの片側が開口として有効に使えない場合は片側をクローズにしています
例えば樹木があってそちらからアクセスできない場合とか、隣のサイトが近いので、そちら側はクローズにしたい場合などです
それがこの写真
この写真は開口部の跳ね上げポールが210センチの場合ですが、広く取りたいときは280センチのポールにします(基本形と同じ)
後ろから見るとこんな感じです
矢印で示すクローズにした部分のセンターを140センチのポールで支えているので、内部空間はそれなり確保できています
今回はやっていませんが、この状態でメインポールの片方を二股ポールにすれば、中にインナーテントがすっぽり収まったカンガルースタイルが完成します
クローズ感を増したい場合
すべて閉じてしまえばフルクローズになりますが、そこまでやりたくない場合はこんな感じです
先ほどのパターンから跳ね上げポールを140センチにサイズダウンし、矢印の部分のジッパーを閉めています
ちょっと出入りが面倒ですが、完全クローズにしたくないときには有効なスタイルです
ちなみに横から見るとこんな感じ
また、出入り口を確保したい場合はこのように開けることもできます
ちなみにコレは先ほど引用させて貰ったスノーピークのHPに載っているパターンと同じです(見ている角度が逆です)
photo by snowpeak
環境や気分が変わって手っ取り早くオープンにしたいとなったら、これまでのパーンのように跳ね上げても良いのですが、サイドを開けるパターンもあります
余分な幕の処置が難しくて、例えばメインポールに巻き付けたり、巻き取って一つにまとめたり、ちょっと見た目は悪いですが、他の部分をいじらずにオープンにチェンジするならこの方法が手っ取り早いです
ツインポールで跳ね上げるパターン
最初に説明した基本形はセンターのポールで跳ね上げていますが、よりオープンにしたいならサイドポールを2本使って跳ね上げるパターンもあります
この写真は280センチのポール2本で跳ね上げた場合で、この時センター部分がダブつくので、ペグダウンしています
横から見るとこんな感じ
ジッパーを締めれば真ん中をペグダウンしないようにもできますが、確か幕がピンと張れなかったと思います
また雨をを流す意味でこのように真ん中を落とした方が良いと思います
ちなみに真ん中を280センチのポールで跳ね上げるとこんな感じです
さらに後ろ側も280センチで跳ね上げるとこんな感じにはなります
この写真では、ポールが足りなくて後ろ側はサイドを跳ね上げていませんが、前後を3本のポールで跳ね上げれば、左右に三角錐のオマケがついている一枚布のタープのような形になりますし、三角錐の部分を先ほどのように巻き取ってしまえば、ほぼ一枚布のタープそのもの
これってランドステーションなの?って感じにもできますね
ただしこのサイドポールを使って跳ね上げるパターンはロープの数(ペグダウンの数)が多いのが難点です
実際に張ってみると感じますが、ちょっとポールやロープが多くて出入りの時に鬱陶しい感じがします
その点、最初に紹介したセンターのみ跳ね上げるパターンは、ロープもペグも少なくて住むので、そういった意味もあって我が家では基本形としています
まとめ
以上、わが家で愛用しているランドステーションの基本形と応用パターンついて紹介しました
ランドステーションの張り方は他にもいろいろはありますが、このように我が家では基本形を一つに決めています
よっぽどのことがない限り、キャンプ場に着いたら、まずは基本形で設営します
その上で、改めて周囲の状況を考慮して、跳ね上げたり閉じたりといったパターンに変形させています
こうやって様々なパターンには張り分けられるところがランドステーションの最大のメリットなので、それをフルに活用している感じですね
ランドステーションをお持ちのキャンパーさんには、ぜひ基本形を一つ決めることをオススメします
手順がいつも同じなのでスピーディーに設営できますし、状況が変化したとしても、ランドステーションの複雑さ(それが楽しいけど)に混乱することなくきちんと対応できると思います
お持ちでない方でも、カンガルースタイルに興味があるなら、ランドステーションをぜひおすすめしたいです!
設営するときにかなり頭を使うんですが、一度理解してしまうと、いろんなバリエーションのアイデアがどんどん湧いてくるので、なかなか飽きることがありません
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