ここではいよいよテントを借りてキャンプ場デビューします
このあとキャンプライフを続けていくかどうかは、このステップがうまく行くかにかかっていると言っても過言ではありません
かなり重要なステップです!
公園ピクニック
ベランピング
デイキャンプ
キャンプ(テントレンタル)
キャンプ(マイテント)
おしゃれキャンプ追求
このステップの目標とこのステップでレンタルするギアは次のようになっています
目標
自分に合ったテント・タープのスタイル見極め
シュラフ、ベッド・マットの見極め
キャンプを続けるか判断
レンタルするギア
テント
シュラフ
ベッド(マット、コット)
ここまでのステップで、
- テーブル
- チェア
- バーナー
- 調理器具
- カトラリー
- 食器
- ランタン
- 焚き火台
- タープ
- クーラーボックス
- 収納
まで揃えました
あと残るは「泊まるためのギア」
- テント
- シュラフ
- ベッド・マット
になります
また、これからキャンプライフにハマるかそうでないかは、このステップにかかっています
例えばキャンプをやってみたいと思っていろいろ準備はしてきたたけど、家族のスケジュールがなかなか合わなくて(子供の習い事とかパパの仕事とか)行けるとしても年に数えるほど・・・ なんてこともあり得ます
それでもテントを買ってキャンプを続けようと思うか、やっぱり諦めるか、それをこのステップで確認してみてください
もちろん次のステップに進まないとしても、アウトドアの楽しみ方は宿泊するキャンプだけじゃないので、これまでに積み重ねてきたギアや知識と経験は無駄にはなりません
コンテンツ
テントのレンタル
まず始めにどんなテントを試してみれば良いのかを考えていきましょう
ご存じの通りテントにはいろいろなサイズ・種類があります
たくさんありすぎてどれを選んだら良いのか迷ってしまいますが、そんなときはまず、自分のキャンプサイトスタイルを一つ決めるとスムーズに事が運びます
詳しく説明していきます
テント+タープのスタイルを見つけよう
ここでキャンプサイトスタイルと呼んでいるのは、簡単に言うとテントとタープの組み合わせのことです
キャンプサイトって非日常的な特別な感じがしますが、寝泊まりして食事をする場所と考えれば、基本は家と同じです
つまりリビングと寝室を用意することになります
自宅のリビングに相当するのがキャンプではタープ下の空間、寝室に相当するのがテントになるわけです
このテントとタープの組み合わせは、もちろんアイデアは無限ですが、基本形は次の4つのパターンに分類されます
- オープンタープ+ワンルームテント
- ツインポールシェルター+ワンルームテント
- スクリーンタープ+ワンルームテント
- 2ルームテント
それぞれ詳しく見てみましょう
オープンタープ+ワンルーム
キャンプサイトの基本パターンです
一枚布のオープンタープ(ヘキサでもレクタでも)下がリビング空間、それに人数分のテントを組み合わせるサイトの基本形になります
photo by pintarest
特徴は、一般的かつシンプルな組み合わせなので、
- 比較的安価にギアが揃えられる
- オープンタープの開放感が抜群
- 設営&撤収が楽
の3つ
初心者向けの解説記事などでオススメしているパターンは十中八九これです(「まずはタープとテントを揃えよう!」というフレーズはよく目にしますよね)
ただ逆に言うと、よくあるパターンなので他人とかぶります
テントやタープを定番品にすると、キャンプサイトに同じテント+タープの人が何組もいることに・・・
自分らしさをアピールして他のキャンパーさんと差別化したいとなったら、その点がデメリットと言えるでしょう
もちろんオープンタープ&テントの構成でもおしゃれ感満載のベテランキャンパーさんは大勢います
キャンプに慣れてくると原点回帰するのかもしれません
そういうキャンパーさんのサイトを眺めていると、テントやタープそのものだったり、その他のキャンプギアだったり、いろいろなモノが工夫されています
photo by Pintarest
photo by Pintarest
こういった、サイト構成はシンプル&簡単にして、ギアに思いっきりこだわっている先輩キャンパーさんのサイトはものすごく参考になります
雑誌やネット、実際のキャンプ場でいろいろリサーチしてできるところからまねてみると良いと思います
ツインポールシェルター+ワンルーム
他のキャンパーさんとは少し違ったサイトスタイルが良いならば、ツインポールシェルター+ワンルームテントという手があります
これはいわゆるカンガルースタイルというもので、ツインポールで支える変則的な(一枚布じゃない)タープを使って少し囲われた空間を作り、その中に人数分の小さなテント設営するという構成になります
photo by Pintarest
このスタイルの特徴は次の4つです
- レイアウト自由度が高い
- テントの選択肢広い
- 他のキャンパーさんと差別化できる
- 比較的設営・撤収が楽
最大の魅力は、シェルターとテントが独立しているのでシェルターのレイアウト自由度が高く、かつテント選択の幅が広いこと
例えば少し小さめのドームテントって、魅力的なカラーリングやデザインのものがたくさんありますが、ファミリーキャンプ向けにはサイズがマッチしません
でもこのカンガルースタイルにすれば、テントは最低限の就寝のみと割り切ることができるので、そういったテントが候補に入れられます
シェルターの下に設置するのでアウターカバーを購入しなくて良いメリットもありますね
ただし残念なことに、このタイプのシェルターがレンタルできるキャンプ場はかなり限られてしまいます
僕の知っている限りスノーピークのキャンプ場くらい
よってこのスタイルを選択するなら、別のタイプでお試しキャンプしつつ、カンガルースタイルのキャンプサイトを見つけてチェックしてみると良いと思います
スクリーンタープ+ワンルーム(連結)
カンガルースタイルのツインポールシェルターは、囲われた空間とはいえ完全に閉め切ることはできません
そのとき気になること言えば、やはり虫でしょう
ファミリーキャンパーさんで、女性陣が虫嫌いという方は多いのではないでしょうか
我が家もそうです・・・
そうなると完全に囲われたスクリーンタープが必要
これがスクリーンタープとテントの組み合わせになります
例えばスノーピークのリビングシェルやコールマンのXXXXなどは同じメーカーのテント(スノーピークならアメニティドームやランドブリーズ、コールマンならXXX)と連結できるようになっています
この連結に憧れているキャンパーさんは結構いて、特にスノーピークやコールマンといったブランドでギアを統一するタイプのキャンパーさんに連結好きの方が多くいるように思います
連結するとかなりゴージャスです
スノーピーク リビングシェル
photo by Morimori camp
コールマン ウェザーマスター
photo by Coleman
設営には広い区画が必要になるのでキャンプ場が限られてしまいますが、タープやテントの中にちょっとしたワンルームマンションぐらいの空間ができあがるので、例えば少し寒い時期などに中にこもって家族や仲間と盛り上がるなんて使い方にはピッタリです
ただしデメリットが2つ
- 金額が高いこと
- 設営と撤収に手間がかかること
実はこの連結、何年か前に試してみました
タープ+テントの連結では定番のスノーピークのリビングシェルとランドブリーズをスノーピークのヘッドクォーターズキャンプフィールドに行って借りて試してみました
実際やってみると、その魅力はわかります
中の広いこと広いこと
余ったスペースの使い道に困るくらいの空間ができあがります(家族3人というのも理由ではありますが)
でも同時に、設営と撤収がそりゃもう大変でした
初めて設営したテントであることを差っ引いても大変すぎ・・・
我が家では連結はもうこりごりという評価になってます
でも世の中にはこんな強者が・・・
すごい・・・
photo by スノーピークのそろそろ神かな
2ルームテント
最後は2ルームテントです
スクリーンタープ+テントを一体型にしたのが2ルームテント
大型のシェルターにインナーテントが吊り下げられいて、残りがリビングスペースです
photo by pintarest
この利点は、
- きちんと囲われている(虫除け、寒さ避け)スペースが広いこと
- スクリーンタープ+テントと比べれば設営/撤収が楽なこと
- ファミリーキャンパーさんに人気があるのでテントの種類が豊富なこと
の3つです
オールインワンがキャッチフレーズになっているモノが多く、確かに2ルームテントが一つあればリビングも寝室も兼ねているので、多少設営と撤収に手間がかかったとしても、考え方によっては一番シンプルかもしれません
ただ、今後のキャプスタイルの移り変わりなど想定した場合、テントとしての設営面積が大きいことがデメリットになることがあります
キャンプ場にもよりますが、例えば林間キャンプなどでは、なかなか2ルームテントのフットプリント分のスペースそのものが確保できないところもありますし、一見広く見えるサイトでも、フットプリント分の平らなスペースを探すのが大変だったりします(所々くぼみがあったり傾斜があったり)
つまり小回りがきかないと言うことです
最適のスタイルは?
以上、サイトスタイルを大雑把に4つのパターンに分類して、それぞれの特徴を並べてみました
これらの特徴を頭に入れつつ、自分に合ったサイトレイアウトを決めるために、まずはレンタルして体験してみるのが良いと思います
あまりレンタルばかりやっているとテント代を上回ってしまうので要注意ですが、できる限りいろいろなパターンを試してみることをオススメします
実際にやってみるて初めてわかることがあるはずです
例えばスクリーンタープとテントの連結も人によっては苦にならないこともあります
オールインワンとは言え、2ルームテントは大きすぎて設営・撤収が難しいと感じる場合もあり得ます
テントやタープはキャンプギアの中でもかなりの出費を伴う大物ですし、気に入ったものでないとキャンプライフの楽しみも半減してしまうので、くれぐれも慎重に選ぶようにしましょう
シュラフのレンタル
次はシュラフです
真夏の暑い時期を除いてテント泊にシュラフは欠かせませんが、同時に人数分を揃える必要があるので出費がかさむのがシュラフ・・・
シュラフ選びは慎重に行う必要があります
シュラフはレンタル?購入?
テント泊に欠かせないシュラフですが、失敗したくはないのでレンタルして試してみるのを基本の考え方としています
ただ、災害時に備えるという意味でキャンプと関係なく用意しておきたいとか、レンタルのシュラフはなんとなく使いづらい(他人が使ったモノが気になるなど)、といった場合は購入してしまっても良いかもしません
我が家では、災害用に自宅にシュラフを準備しておきたかったので、レンタルせずに比較的安価なシュラフを購入しました
なお、他人が使ったことが気になるならキャンプシーツを使う手はあります
シュラフの選び方
シュラフ選びの基本は、どんな解説記事にも書いてあることですが、使い方と使うシーズン(気温)にシュラフをマッチさせるということです
シュラフには大きく分けてマミー型と封筒型の2種類があります
マミー型は山岳キャンプにも使われるような本格的なタイプで、名前の通りミイラのように中に入ってジッパーを閉め、顔だけが外に出ているものです
photo by hinata
一方封筒型は、封筒のような長方形のタイプで、一般的にはマミー型より薄手で寒さに弱い特徴があります
photo by Amazon
その代わり、複数のシュラフが連結できたり、掛け布団として使えたりなど、全員で一緒に寝るファミリーキャンパーさんに便利な使い方ができます
これらの特徴を踏まえて、自分のキャンプスタイルにマッチする方を選びます
例えば夏場の標高の低いキャンプ場にしか行かないようであれば、マミー型はオーバースペック
一方、秋冬や夏場でも標高が高く朝の最低気温が低くなるようなキャンプ場に行くようであれば、封筒型ではちょっと寒いかもしれません
我が家では、災害時にシュラフは持っておきたいのでレンタルせずに購入したと先に説明しましたが、買ったのは封筒型
理由は単純で、娘の寝相が悪いのと、まだママと一緒じゃないと寝られないので、封筒型を連結するスタイルがベストマッチだからです
一応、カタログスペックは気温-1℃程度まで対応できるものを選びましたが、例えばゴールデンウィークの標高1,000mぐらいの標高の高いキャンプ場だと、ちょうど最低気温は5℃ぐらいですが、それだけでは寒いです
ただ毛布を併用すれば寒さは問題なし
でもその分、荷物がかさむので、頻繁に気温の低いシチュエーションがあるなら、もっと高性能な封筒型かマミー型が良いでしょう
ちょっとお高いですが、例えばスノーピークのグランドオフトンシリーズなんかは封筒型ですが暖かそう・・・
キャンプベッド・マットのレンタル
キャンプ泊においてシュラフとならんで重要なアイテムがマットやベッドです
たとえ最高級シュラフを使っていても、マットやベットが快適でないとつらい一夜を過ごすことになります・・・
マットやベットは種類としては大きく分けて次の3つ
- マット(インフレータブル)
- エアベッド
- コット
どれも一長一短があります
レンタルか購入か
マットやベットを選ぶときに最初にレンタルで確かめてみることは大切です
できれば3種類全て試してみることをオススメします
それぐらい慎重に選んだ方が公開しないと思います
なお、自宅にお客さん用のエアベッドがあったりすると便利なことがあるので、このタイミングで購入してしまうという考え方もあるのですが、できればテントが決まるまで待った方が良いと思います
理由はサイズ
購入したテント(もしくはインナーテント)のサイズにマッチしないコットやエアベッドを買ってしまうと後戻りできません・・・
なので、くれぐれもサイズ確認だけは入念に行いましょう
購入予定のテントがある場合、メーカーのホームページなどでインナーテントのサイズをチェック、人数分のベッドやマットが十分に入るサイズかどうかを事前確認することが重要です
ちなみに我が家はエアベッドです
理由は、先に述べた通り娘の寝相が悪いからです
コットだと落下の危険あり・・・
でももう少し大きくなって寝相が良くなったらコットに移行する予定です(理由は後ほど)
エアベッド
エアベッドは使うとき(空気を入れたとき)の面積が広い一方、収納したとき(空気を抜いたとき)にコンパクトにまとめられるのが特徴です
ダブルベッドサイズならスペース的には大人+子供1人なら余裕、大人2人でも普通に使えます
まぁ普通のベッドサイズと同じサイズ感です
ただし複数人で使うと、一緒のベットに寝ている人が動くと、ダイレクトにマットの動きが伝わってきます
さらに、フワフワしすぎて寝心地が悪いと感じる人もいます
このあたりは自分で感じてみるしかないので、レンタル品があれば是非試してみましょう
また、フワフワ感に問題なければ一番暖かいのはエアベッドです
分厚い空気の層が地面からの冷気をシャットアウトしてくれます
ちなみに、エアベッドなら汎用のボックスシーツが使えます
テント内インテリアにこだわるなら、ボックスシーツが使えるというのは大きなメリットになりますね
キャンプベッドについてはこんな記事も参考にしてください
インフレータブルマット
インフレータブルとは空気で膨らむという意味
クッション材にはウレタンフォームなどが使われていて、バルブを開けると勝手に空気が入って膨らむ優れものです
photo by Amazon
もちろんたたむと空気が抜けてコンパクトに収納できます
エアベッドほど分厚くはないので、断熱やふわふわ感(賛否両論あり)は劣りますが、空気を入れる手間がかからないのでお手軽感はイフレータブルマットの方が高いです
サイズもシングルだけでなくセミダブルやダブルサイズもありますが、大きなマットは畳んだときのサイズもそれなりに大きくなってしまいます
同じサイズならエアベッドの方が収納はコンパクトになるので、どちらかというと、シングルサイズを人数分並べて使うのがバランスが良いと言えます
コット
コットとはキャンプ用の簡易ベッドのこと
この写真は軽量コットの定番Helinoxです
photo by Amazon
たたむとコンパクトになるので、エアベッド同様、使うときの大きさの割に収納スペースを取りません
また普段ベッドで寝ている人はコットが一番ベッドの寝心地には近いです
さらに、地面から浮いているので夏は涼しく、冬は地面の冷気が伝わりにくいので暖かいです
またコットしたのスペースを有効活用できたり、コットを持ち出して昼寝に使ったり、テントの外での自由度が高いのがコットの特徴です
photo by DOD
このテント外での使い方自由度が高いことが我が家がコットに移行しようとしている理由
昼間はテントの外に出して荷物置きや昼寝に使いたいと思ってます
コットのデメリットは2つ
- 幅が狭いので寝返りがつらいこと
- マットに比べるとどうしても高額になること
とは言え、個人的には普段のベッドに近い分、コットが一番快適度が高いと思います
まとめ
以上、テント泊に必要なギアをレンタルするキャンプ実践トライアルについて解説しました
テントレンタルキャンプのステップで重要なのは次の3つ
- テント+タープのスタイルを決める
- シュラフ、ベッド・マット・コットのスタイルを決める
- キャンプを続けるかどうかを決める
この3つをクリアできたら、いよいよフル装備のキャンプライフが待っています
でも中途半端にずるずるいくいと無駄な出費が重くのしかかってきますから、慎重かつ大胆に見極めて下さい
次はステップ5のキャンプ(マイテント)編です
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eyecatch photo by Pintarest