今回は寝心地にこだわってキャンプマットの情報を集めてみました
こだわったのは以下の2点
- 厚さ5センチ以上(できれば10センチぐらい)
- フォーム入りのセルフインフレータブル
オートキャンプの場合、ある程度かさばるモノでも持って行けるので、とにかく寝心地にこだわってみたと言う趣旨です
自分の場合、自宅のベッドマットもそうなのですが、硬すぎたり柔らかすぎたりするとすぐ腰が痛くなってしまうので、寝心地はキャンプを楽しく過ごすための最重要項目の一つ
我が家のヒストリーも織り交ぜながらピックアップした製品についてレビューしていきます
また最後には、我が家で選んだSEA TO SUMMITのコンフォートデラックスS. I. の実践レポも載せました
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コンテンツ
キャンプマットのヒストリーと課題
まず始めに、我が家のキャンプマット(ベッド)ヒストリーを紹介します
エアベッド時代
娘が生まれてファミリーキャンプをやり始めたころ、最初に選んだのはエアベッドでした
3人で寝るのに、パパ用のシングルサイズと娘とママ用のダブルサイズの2つ、コールマンのデュラレストシリーズを購入して使っていました
このタイプのエアベッドのメリットは、なんと言っても収納時のコンパクトさとクッション性です
あと、子供が飛び跳ねて遊べる、なんていうおまけも魅力の一つと思います
一方デメリットは、フワフワしすぎるので、寝ている最中は良いものの、横になるときと起き上がるときにちょっと難儀する点
ダブルサイズの場合、隣の人が寝返りを打つとそれがダイレクトに伝わると言うのも、気になる人は気になるかもしれません(熟睡派は関係なしですが)
コット時代
実は、当初は気に入って使っていたものの、このエアベッドのフワフワ感がどうしても気になったので、より良い寝心地を求めてコットに変えました
コットは、定番のヘリノックスが欲しかったけど、いきなり家族3人分を揃える勇気はなかったので、コスパのよいDODのバッグインベッドを導入
コットの脚でテントのフロアにダメージがないよう注意する必要はありますが、寝心地は抜群で非常に快適に過ごすことができました
ただし、組み立てが少し面倒なのと脚を差しこむときに力が必要になるため、結局設営や撤収の時にパパが登場する必要がある(設営・撤収は極力手分けしてやりたい)、というのがしばらく使って見えてきたことです
その次は・・・
そんな経緯を経て、次はフォーム入りのセルフインフレータブルタイプに狙いを定めた、と言うのが今回調べてみた背景です
セルフインフレータブルタイプなら、ある程度追加のエア注入の手間は必要なものの、準備と撤収はエアベッド並に簡単です
しかもウレタンフォーム入りなのでエアベッド特有のフワフワ感が抑えられ寝心地は期待できます
つまり良いとこ取りをした理想のマットというわけです
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マットに求める条件
セルフインフレータブルマットを選ぶにあたり、改めてキャンプマットの種類について確認した上で、選定の条件を決めておきます
キャンプ用のマットは、コットを除いて、次の3タイプに大別できます
- フォームタイプ
- エアベッドタイプ
- フォーム入りセルフインフレータブル
今回は先に説明した我が家のヒストリーを踏まえての選択なので、
- 寝心地優先(厚さ5センチ以上)
- 準備と撤収が簡単
- コンパクト収納
と言った制約を設けました
そうなるとマッチするのはセルフインフレータブルタイプのみ
かつ今回は寝心地第一主義なので、厚さ5センチ以上と言う条件も加えました
上に乗って寝返りをうっても底付きしない目安がザックリ5センチぐらいだからです
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マットの絞り込み
次に、そんな制約条件の中で行った我が家のマット選びの過程を説明をします
調査マット一覧
まずやったことは、先の制約条件を満足するマットを探し出すこと
ネットや雑誌などで探し回って、8メーカー、全10種類のマットをリストアップしました(同じシリーズのサイズ違いは除きます)
以下がリストアップしたマット一覧です
メーカー | 製品名 | 厚さ | 縦 | 横 | 収納時 | R値 | 重さ | 価格(税込み) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FIELDOOR | 車中泊マット 10cm Mサイズ | 10cm | 195cm | 90cm | 25 x 90cm | 7kg | 9,180円 | |
コールマン | コンフォートマスター(R)インフレーターマット | 6cm | 198 cm | 63 cm | 17 x 73 cm | 2kg | 9,798円 | |
サーマレスト | モンドキング 3D XXL | 10cm | 203cm | 76cm | 18 x 79cm | 11.4 | 3.1kg | 32,400円 |
サーマレスト | ラグジュアリーマップ XL | 7.6cm | 196cm | 76cm | 17 x 76cm | 6.8 | 2.3kg | 28,080円 |
サーマレスト | ドリームタイム XL | 9cm | 196cm | 76cm | 26 x 76cm | 10 | 3.6kg | 37,800円 |
シートゥーサミット | コンフォートデラックスS.I.マット ラージワイド | 10cm | 201cm | 76cm | 20.5 x 76 cm | 5.2 | 2.1kg | 25,920円 |
スノーピーク | キャンピングマット2.5w | 6.2cm | 198cm | 77cm | 20 x 85 cm | 1.9kg | 25,800円 | |
ビッグアグネス | ツートラック レクタ | 5cm | 198cm | 66cm | 11 x 69cm | 1.1kg | 16,200円 | |
モンベル | U.L. コンフォートシステム キャンプパッド50 180 | 5cm | 180cm | 60cm | 16.5 x 60 cm | 1.3kg | 12,960円 | |
ロゴス | (超厚・高弾力)セルフインフレートマット・SOLO | 5cm | 190cm | 65cm | 16×16×61cm | 1.8kg | 8,100円 |
追加の制約条件
ただこうやって並べてみると、まだ候補が多くてなかなか絞りきれません
と言うことで、もう一つサイズの制約条件を追加しました
その条件は横幅です
我が家で愛用している就寝用のテントはMSRのElixir4
この横幅が230センチあります
またママと娘が使うコールマンのエアベッド、デュラレストのクイーンサイズの横幅が約150センチ
つまり残り80センチが最大幅になります
ただ、これまで75センチ幅のコットや100幅のエアベッドを使ってきて、やはり幅は広い方が快適なのは実感済み
と言うことで、80センチ以下でも極力幅の広いもの(75センチぐらいが目安)、というのを追加の制約条件としました
最終選考
そうなると候補は次の4つに絞られます
- サーマレスト モンドキング 横幅=76cm
- サーマレスト ドリームタイム 横幅=76cm
- シートゥーサミット コンフォートデラックスS.I.マット 横幅=76cm
- スノーピーク キャンピングマット2.5w 横幅=77cm
ようやく詳細比較できる数まで候補が減ったので、この先どのように絞り込んでいったのか、簡単に説明します
まず最初に、スノーピークのキャンピングマット2.5wは6.2センチなので除外しました
我が家にはスノーピーク製品が多いですし、品質や性能も信頼できると思いますが、今回の趣旨からすると他と比べて厚さが違いすぎるので脱落です
次にサーマレストの2製品ですが、結果的にこの2つも脱落しました
サーマレストと言えばキャンプマットの定番中の定番ブランドです
その中でもモンドキングとドリータイムは、厚さが10センチと9センチ、R値も11.4と10、マットとしては文句ない性能です
特にドリームタイムは取り外せるカバーが魅力的でした
photo by モチヅキ
ただこの2つはさすがにちょっと値段が高いです
将来的に三人分を揃えようとすると10万オーバーは必至
と言うことで、いろいろ悩みましたが、結局制約条件を満足しつつお値段もそこそこのシートゥーサミットのコンフォートデラックス S.I.マットに決定しました
補足
先ほどの一覧表をみていると、厚さ10センチでお値段も安いFIELDOORの車中泊マットが気になると思います
実はこの車中泊マット
魅惑のキャンプさんの記事 キャンプのマットは車中泊用の厚手10cmが快適! 防寒・快眠の秘訣 でコスパ抜群のおすすめキャンプマットとして紹介されています
ただ残念なことに、サイズ感と重さが我が家の事情には合わないと思いました
サイズはSMLの3種類あって横幅がそれぞれ60cm、90cm、120cmなので、どれを選んでも3枚で230cmにならないのと、さすがに7kg(Mサイズ)は重いでしょ・・・ と言うことです
コンフォートデラックスS.I.の実践レポ
このような経緯を経て、結局SEA TO SUMMITのコンフォートデラックスS.I.マット(ラージワイド)をゲットしました(名前のS.I.はSelf Inflatableの略です)
はたして期待通りのマットだったのか・・・
簡単に実践レポートします
収納時サイズ
まずは収納時のサイズです
セルフインフレータブルはウレタンフォームが入っているため折りたたまずに巻いて畳みます(ダブルサイズのマットは半分に折りますが、そのあとは巻いて畳みます)
と言うことは、収納時の円筒の長さはマットの横幅そのもの
こんな感じになります(テーブルの幅の90cmより少し小さい)
実は先に紹介した我が家で使ってきたキャンプベッドの中では収納時サイズが最も大きくなってます
でも寝心地と設置・撤収の手間を考えると、まずは致し方なし、と考えることにしました
ただし約3kgとそんなに重くないので、ルーフラックに載せるのにそんなに苦労はなさそうです(そう考えるとやはりFIELDOORの車中泊マットは重すぎる)
セルフインフレーション
次に広げてみます
さすがに広げた直後はまだぺちゃんこですが、バルブを解放すると、すこしづつ空気が入ってくるいわゆるセルフインフレータブルになっています
このバルブは2重になっていて、下の写真のように一つ目のバルブを開けると「INFLATE(空気を入れる)」、その状態で真ん中のポッチを押すと少しずつ空気が抜けて硬さを調節できる「FINE TUNE」、二つ目のバルブも開けて空気を逃がす「DEFLATE」の3つの状態があります
先の述べた最初に空気を取り込んでセルフインフレートさせるときは、まずは2つめのバルブも空けた全開状態にして待ちます
待つこと約5分、それなりに膨らんできましたが、まだクッション性がある状態とは言えません
そこでさらに待ちます
そして20分後がこの状態
そこそこ膨らんで来ましたが十分ではないので、普通に使うときは強制的に空気を入れた方が良いと思います
空気を入れるときは、我が家は「MAX PUMP」という小型のポンプを愛用しています
寝心地チェック
と言うことで、MAX PUMPで空気を入れ、パンパンに膨らました状態がこれ
今回のマット購入に併せてゲットしたSEA TO SUMMITのAEROS PILLOW ULTRALIGHT DELUXEが乗っています
さっそく寝てみましたが、予想通り寝心地は素晴らしい!
硬すぎず柔らかすぎず、腰にはちょうど良い具合です
また寝返りを打っても、起き上がろうとして肘をついても(設置面積が減るので底付きしやすい)、全く底付きしない安定感がありました
さすが厚さ10センチって感じです
実はこのあと、自宅の土間で朝まで実験
だいたい6時間ぐらい寝てみましたが、体はどこも痛くないし、心配していた腰も問題ありませんでした
んー、これなら自宅のお客様用マットレスとして十分使えるじゃんってレベルです
次の作戦(もう少しコンパクトなモノ)
すっかりデラックスコンフォートの寝心地に満足してしまったのですが、正直言うと、ちょっと収納時サイズが気になってます
我が家はオートキャンプがメインなのである程度かさばるモノでも許容できるのですが、このサイズを3つもっていくとなると、さすがにちょっとインパクト大きいかも・・・
と言うことで、次にもう少し収納時サイズが小さいものを入手しようか悩んでいます
と言っても、フォーム入りのセルフインフレータブルは譲れないので、やり方の一つは少し薄め(ザックリ5センチ)を選ぶ作戦
候補としてはモンベルのU.L. コンフォートシステムキャンプパッド50/180を考えています
photo by mont-bell
モンベルのカタログを見ていると以下のような説明が載っていて、これがなんか気になっているんですよね(寝心地良さそう)
photo by mont-bell
もちろん今回キャンプマットを選んだ条件にはマッチしないので(横幅が60cmしかない)まずはお試しレベルだとは思いますが、もし寝心地が悪くないとすれば選択肢の幅が広がってくるので、ちょっと薄め(5cmクラス)のマットの寝心地確認は是非やりたいと思っています
まとめ
今回は、我が家のキャンプベッドヒストリーの末に辿り着いた、寝心地重視のセルフインフレータブルマットのレビューをしました
結局、手始めに買ってみたデラックスコンフォートは、自宅でお客様用マットレスとして使っても全く問題ないレベルの快適さ
- とにかく寝心地にこだわりたい
- 腰が痛くならないものが欲しい
と言った方には超絶おすすめのマットレスとわかりました
ただし寝心地は人それぞれ感じ方が違います
自分にマッチしたモノを選ぶには、実際に試して確認するのがベストですが、お高いマットを何個も買って試すのは非効率
そんなときのオススメは、家族で別々のマットを使ってみるやり方です
実は我が家でも、今回マットを買えたのはパパのみで、娘とママは引き続きエアベッドを使いますが、時々交換して寝心地を試すつもりでいます
その結果、同じマットで揃えるか、エアベッドを使い続けるか、新しいマットを探すのかはわかりませんが、寝心地を確認しながら揃えていけるので、ファミリーキャンパーさんにはオススメの方法です