キャンプの朝、テントの中が暑くて起きてしまったり、明るすぎて起きてしまったりしたことはありませんか?
せっかくのキャンプなら清々しく気持ちよく起きたいものです
そんな悩みを抱えているキャンパーさんは世界中にいるようで、今回はキックスターターから立ち上がった「No Bake Tent」について語ってみます
日が当たってもテントの中が暑くなりにくい不思議なテントです
photo by nobaketent.com
Bakeと聞くと大げさですが、でもほんと、日が照った時のテントの中は暑すぎですよね・・・
「No Bake Tent」は動力は使わない独自のテクノロジーでテント内の温度上昇を抑えていて、だいたいお昼ぐらいまでは確実に寝坊できそう(笑)
せっかくキャンプに来て昼まで寝坊することはないでしょうが、もうちょっと寝たいのに!といったプチ寝坊には最適です
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No Bake Tentの仕組み
それでは「No Bake Tent」がなぜ暑くならないのか、その仕組みを見てみましょう
photo by nobaketent.com
この写真の通り、通常のテントは太陽からの赤外線を透過し、テントの中に熱がこもるため、日が昇るとテントの中はどんどん温度上昇していきます
一方「No Bake Tent」はアウターテントが特殊な素材でできており、赤外線の大半を反射するうえに可視光線も透過しません
そしてわずかに透過した赤外線も、インナーテントでシャットアウトするため、テント内部の温度上昇が抑えられるのです
かつアウターとインナーの二重構造は、間に空気の層を作るため、そこに熱が蓄えられます
そして温まった空気はインナーとアウターの隙間を上昇し、天井のベンチレーターから逃げていく仕組み
これによってテント内の温度上昇が抑えらるのです
では実際にどの程度の効果があるのか確認してみましょう
「No Bake Tent」は、開発に際してアメリカのユタ、ネバダ、コロラド、カリフォルニアなどアメリカ各地でフィールドテストを繰り返したそうです
その時の実際のデータの一つがこれ
photo by nobaketent.com
数値が華氏なので摂氏に直したのが以下の表になります
時間 | No Bake Tent | 気温 | 通常のテント |
7:00 AM | 16.7℃ | 12.8℃ | 13.3℃ |
8:00 AM | 20.0℃ | 13.9℃ | 28.3℃ |
9:00 AM | 23.3℃ | 21.7℃ | 34.4℃ |
10:00 AM | 25.0℃ | 23.9℃ | 40.0℃ |
11:00 AM | 27.8℃ | 26.7℃ | 43.3℃ |
12:00 PM | 28.3℃ | 28.3℃ | 46.1℃ |
このデータから分かるように、「No Bake Tent」ではテント内部の温度上昇が抑えられ、お昼までは外気と同じ温度、つまり陽に当たって内部に熱がこもると言う現象がないことを意味しています
まぁお昼まで耐えてくれれば十分ですよね
さすがにキャンプに来てそれ以上寝坊するケースはないかと・・・(笑)
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No Bake Tentの特徴
「No Bake Tent」の最大の特徴は熱がこもらないことですが、もちろんテントとしての基本機能や便利な機能は備わっています
例えば太陽パネルで発電して各種デバイスの充電や照明に使えたり、強風にも強い5ポールの構造、砂や埃の侵入を抑えるジッパー構造などなど
詳細はこのムービーをご覧ください
photo by nobaketent.com
なかなか凝ってるなと思ったのは、この天井にあるポケットや穴たち
photo by nobaketent.com
テントの屋根に設置するソーラパネルからのケーブルの引き込みや、雨の日に映画を観るためのタブレットを入れるポケットなどです
ん〜、使うかな? とは思いますが、なかなか工夫されたアイデアです
テントのサイズと就寝人数はこちらです
photo by nobaketent.com
長さ5.5m(18フィート)、幅2.7m(9フィート)、高さ2m(6フィート6インチ)のサイズなので、例えばスノーピークのアメニティドームと比べると大体Lサイズと同等の大きさになります(長さ5.4m、幅3.1m、高さ1.65m)
最後に仕様をまとめます
photo by nobaketent.com
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まとめ
陽に当たっても温度が上がらない「No Bake Tent」をレビューしました
せっかくのキャンプだけどちょっと朝寝坊したい、せっかくのキャンプだからこそいつもと違って朝寝坊を楽しみたい!、せっかくのキャンプだから朝は爽やかに起きたい
そんな希望を叶える不思議なテントが「No Bake Tent」です
残念ながらまだショップで購入することはできないようですが、キックスターター経由ならOK
独特なシルバーの幕体は結構目立ちそう
こんなテントが建っていたら、キャンプ場の目玉になること間違いなしですね