ククサ(kuksa)とは北欧フィンランドに古くから伝わる白樺のコブを切り取って加工したマグカップのこと
材料となる白樺のコブは30年以上かけて成長するので、とれる量に制限があり、とても貴重なカップです
手作り感や木のぬくもりを感じることができ、おしゃれキャンパーさんの間でも人気のアイテム
贈られると幸せになれると言う言い伝えがあって、普段使いのマグカップとしてもジワジワ人気が出てきています
そんなククサについて情報をまとめてみました
お値段はピンきりですが入手は比較的簡単
手作りもできるのでチャレンジしてみると良いかもしれません
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コンテンツ
ククサについてもう少し詳しく
ククサはフィンランド北部のラップランドに住んでいたサーメ人に古くから伝わるマグカップです
サーメの言葉で飲み物の源という意味
ちなみにアナと雪の女王に出てくるクリストフはサーメ人がモデルと言われています
北欧など寒い地域では、白樺の表面には樹液が豊富にあり、傷などがあると樹液で覆われコブになります
それがククサの材料となる白樺のコブ(バハカ)で、ククサを作るのに適した大きさになるのに約30年はかかります
その貴重なコブを切り取り、まずはマイナス2度ほどの倉庫で4ヶ月ほど寝かせます
そのあとマイナス20度で一日凍らせ、次に海水と同じ濃度の塩水に同じく一日漬けます
すき間に塩分が入り込むことで強度が上がり割れにくくなるんだそうです
最後に一週間ほど寝かせると、ようやく成形できる状態になります
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使うときの注意点
長時間液体を入れて放置してるとさすがにしみ出てきます
水に浸けっぱなしはダメで、汚れたらサッと拭くだけ
その他、食洗機や直火、オーブン、電子レンジ、直射日光なども禁止です
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メンテナンス
洗剤は汚れの酷いときだけで、普段はサッとスポンジで拭いたら水(できればぬるま湯)でゆすぎます
表面の油分が落ちて木目が白く目立ってきたら、天然オイルを刷り込んで油分を補給してあげます
オイルは、グレープシードオイル、オリーブオイル、蜜ロウの他、昔からよくくるみ油が使われているそうです
布でくるんで叩き潰すと油が染み出てくるので、それをククサの表面に塗り込みます
手間のかかるお手入れですが、手間をかけてこそ愛着が湧く、そんなつきあい方をしたいですね
「でもちょっと手間のかかるお手入れは苦手・・・」という方はこんな選択肢もあります
ククサのメーカー
プーハリ社(http://www.puuhari.jp )
フィンランドの小さなメーカーですが、その製品は世界各地から高い評価を得ています
丸みを帯びたデザインが特徴で人気です
ただ、原料となる白樺のコブが入手困難となり、残念ながら工場は現在閉鎖されています
入手はかなり難しいかも・・・
photo by Puuhari
プーハリ社のククサの取り扱いで有名な東京国立のショップWILD ROSE Kunitachiさんでも全て「ただいま品切れ中」・・・
コイヴマー社(http://www.kuksaekoivumaa.fi)
本場である北欧でも人気の有名なククサの工房です
熟練の職人が丁寧に手作りしていますコーヒーに浸すことで色合いが美しく仕上がっています
photo by koivumaa
北欧雑貨のオンラインショップ「krone」さんのサイトが説明が詳しくてコイヴマー社の白樺ククサを購入するのにオススメです
シグネル社(http://cygnel.fi)
フィンランド西部にある都市ヴァーサにある創業20年ほどのメーカーです
ここも強度を増すためのコーヒー液に浸ける後処理(コーヒーソーク)で有名です
photo by cygnel
スカンジナビスク・ヘムスロイド社(http://hantverksboden.se)
北欧に育つ天然木を素材とした完全ハンドメイドの木製アイテムを販売しているスウェーデンの会社です
社名の意味はスカンジナヴィアの手仕事
白樺ではなくハンノキが中心のため、お手頃価格で人気です
photo by 北欧、暮らしの道具店
ウッドジュエル社(http://www.woodjewel.com)
Wood Jewel(ウッド ジュエル社)は、フィンランドのコラリという町の工房
スタッフ20人ほどの家族経営の会社ですが、ヨーロッパを中心に世界各国にファンがいるようです
photo by Wood Jewel
自作にチャレンジ
京都にあるSomAbito(ソマビト) と言うブランドでは、ヒノキのククサ自作キットを販売しています
サンドペーパーを掛けるだけの初級者キットや、ナイフで削って成形する上級者キットがあります
photo by SomAbito
ククサキットはこちらです
まとめ
北欧発の木製マグカップククサ
お手入れをすればするほど愛着がわいてくる、まさにこだわりキャンパー向けの逸品です
おしゃれキャンプの必需品、おうちカフェのマストアイテムとして検討の余地ありですね
eye catch photo by WILD ROSE Kunitachi
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