これまで我が家のキャンプでは、炭火料理や焚き火をする焚き火台と普通のローテーブルを分けて使っていました
でも娘も大きくなり分別がついてきたので、食事のときは家族みんなで炭火を囲みたくなりました
さらに食事が終わったら、焚き火台を移動してタープから離して焚き火を楽しみたい
テーブルにマグカップ受けや小物入れなんかがあったら便利かも
そんなリクエストに全て応えるためには、どうやら既製品では難しそう
ということで、自分で作ることにしました
今回は自作囲炉裏テーブルに関する調査とプロトタイプ製作の紹介です
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コンテンツ
囲炉裏テーブルのスペック
最初に我が家が求める囲炉裏テーブルのスペックを整理・解説します
- スノーピークの焚き火台を囲う大きさと高さ
- スノーピークのジカロテーブルのような形・デザイン
- 食事が終わったら焚き火台を引きずって移動できる
- 使いながら自分たちでカスタマイズしていきたい
第一条件は、我が家の焚き火台であるスノーピークの焚き火台Lに合わせた大きさと高さであることです
ということで、同じスノーピークの囲炉裏テーブルであるジカロテーブルの寸法を参考にしました(パクリました・・・)
このジカロテーブルは、実は今回自作しようと思い立つ直前まで買うと決めていた囲炉裏テーブルで、独特の形が気に入っています
photo by スノーピーク
ということで、サイズだけではなく形も含めてぜひ真似したい!と言うのが2番目の項目です
また、我が家では炭火で夕飯を楽しんだあと、タープ下やテントから少し離してそのまま焚き火をするときに、熱いままの焚き火台を持ち上げて移動するのは難しいので、下敷きのプレートを引きずって移動します
その時、囲ってあるテーブルをかたづけなくても移動できること、つまりテーブルの一辺だけが取り外せる構造にしたいのです
最後はせっかく家族全員で楽しむなら、みんなの意見を取り入れてより使いやすくカスタマイズしたい
使いながらいろいろ意見を言い合うのも楽しみの一つだと思います
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事例調査
そんなスペックの囲炉裏テーブルを自作すべく、まずは先輩たちの製作事例を調査してみました
スペックではいろいろな制約条件を並べましたが、、事例を調べてみると、それらを全て取り入れたとしても思ったほど難しくはないなと言うのが最初の印象です
調査したもののうち、参考にさせて貰ったものを3つほど紹介します
ジカロ風
まずはジカロテーブル風の自作例
Kei Ito(@kei3600)さんの囲炉裏テーブルです
形は思い描いているジカロテーブル風なのですが、残念ながら写真以外に情報がありませんでした
photo by pictame
格安お手軽
次はtwitterもフォローさせて貰っているK助さんの焚き火台テーブルです
なんと3,890円(税込み)で仕上げてしまったそうで
図面もPDFで公開されている親切さ
お安くお手軽に作るには非常に参考なります
焚火台テーブル(折りたたみ式)を自作。DIY費用4000円以内、設計図有り。
photo by 目指せキャンプマスター
折りたたみ式
最後は酔いどれひさすぃさんの自作囲炉裏テーブル
ひさすぃさんの囲炉裏テーブルは、天板が折りたためることが特徴
持ち運ぶことを考えると折りたたみ式は便利そう
これも参考になります
photo by LINE BLOG
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設計案
先輩たちの事例を調査した結果、我が家のジカロテーブル風囲炉裏テーブルは次のようなものにすることに決めました
- 大きさと高さはジカロテーブルと同様に、内周が一辺60センチ、高さが40センチ
- 天板は両端をカットし、ジカロテーブルのような形を目指す
- 天板同士の接続はパッチン錠
- 脚はねじ込み式(脚側にハンガーボルト、天板側にオニメナット)
- 塗装については完成現品を見てから考える
製作
設計案が決まったので、いよいよ製作に移ります
まずは材料や金物、足りない工具類を調達しました
材料、金物、工具類の準備
設計案で述べたサイズにするため、天板や脚の寸法は以下のようになります
また金物は、ハンガーボルト(M8)、オニメナット(M8、20ミリ)、パッチン錠を準備します
photo by モリギン
photo by モリギン
あとハンガーボルトやオニメナットの下穴を正確に掘るため、ドリルガイドを購入しました
photo by Amazon
天板カット
準備が整ったのでいよいよ製作に移ります
まずは天板のカットです
300mm × 900mmのカットはあらかじめホームセンターでやっておきました
ただいつもいっているホームセンターが斜めカットをやってくれないので、それは自分でやりました
オニメナットの下穴とねじ込み
次に脚の取り付ける部分を作ります
ハンガーボルトのネジ部を20ミリ程度確保したかった一方、天板はできるだけ薄くしたかったので、脚を取り付ける部分は、斜めカットした三角形の部材を取り付けることで厚みを稼ぎました
取り付けた三角形の部材の重心にオニメナットを取り付けることにしました
重心がわかるように墨付けして、オニメナットをねじ込みます
推奨下穴サイズが11.3ミリだったので、11ミリのドリルを使って(もちろんドリルガイドを使ってまっすぐ)下穴をあけ、そこにオニメナットをねじ込んでいきます
ハンガーボルトの取り付け
次に脚部の加工です
脚は天板と脚を取り付ける部分の三角パーツの厚み30mm、設置部分につける予定のアジャスター約10mmと合計して約400mmとしたかったので、360mmにカットしてあります
脚部には天板にねじ込むためのハンガーボルトを取り付けます
取り付けに当たっては垂直に下穴を開けるため、このように固定し、ドリルガイドを使います
下穴を開けたらナットを二つ取り付けて固定し、それを回してハンガーボルトをねじ込んでいきます
脚は8本、すべて取り付けます
ここまで作るとテーブルっぽくなります
ハンガーボルトをねじ込んだ脚を天板にねじ込むとこんな感じです
パッチン錠の取り付け
その次は天板同士をつなぐためのパッチン錠の取り付けをします
パッチン錠だけで固定強度を保つことはできませんが、心もちきつく閉まるように取り付けていきます
完成
最後にサンダーで各部をヤスリがけして完成です
試行錯誤したり、足りないモノを近所のホームセンターに買いに行ったり、途中で娘とマイクラで遊んだりしながら作ったので、約2日かかりました
焚き火台も実際にセットしてみました
良い感じです(少なくともサイズ感は)
また天板一つだけを外せば狙い通り焚き火台を引きずって移動できます(写真忘れました・・・)
この構造だと天板を一つ外しても残り3つで自立します
フィードバック
完成したあとはママと娘を呼んできて、いろいろ意見を言って貰いました
そこで出た意見は次のとおりです
- 天板にお絵描きしたい(娘)
- 天板同士の接続をもう少し工夫した方が良い(ママ)
- 脚の設置部には高さ調節用のネジをつける予定(パパ)
- トリマー買ってきて、マグカップ用の凹みをつけたい(パパ)
確かにママの言うとおり天板同士の接続はもう少ししっかりとした方が良い感じです
各天板に脚が2本ずつついているので垂直荷重は支えられるものの、自立はせず、お互いに接続して全体として組みたっています
ただ実際にモノを載せて使うときはもう少し安定感が派ある方が良いと思いました
やりすぎるとどんどん重く複雑になるので、何かシンプルな案を検討します
まとめ
以上、我が家のジカロテーブル風囲炉裏テーブルの検討とプロトタイプ製作の紹介でした
このあと実戦投入を予定していますが、その前に塗装と高さ調節ネジ(アジャスター)の取付はやっておきたいと思っています
またもし良いアイデアが浮かんだら天板同士の接続法法の改良も
まずはプロトタイプと割り切っているので、いろいろ試してみたいと思っています
こうやっていろいろ工夫してキャンプギアを自分で作るのも、キャンプの楽しみの一つですよね
これからの 製作過程も随時更新していきます
自作が楽しいのはわかるけど、「やっぱジカロテーブルでしょ」という方はこちら