コールマンの最高峰テント ウェザーマスターシリーズ
そんなマスターシリーズのオフィシャルカタログがマスターブックです
熟読すると、
- すでにコールマンのテントを持っている人は、お持ちのテントとの機能の差
- これから購入したいと思っている人は、今がウェザーマスターシリーズの買い時かどうか
といったことがよくわかります
実は我が家では、コールマンのギアはたくさん持っているくせにテントだけは使ったことがありません
でも昔から気になっていたのは事実・・・
先日ランタンのメンテナンスをしていて、なぜだか急にコールマンのテントについて調べたくなり、このマスターブックにたどり着きました
せっかくたどり着いたので勉強がてら調べてみたことをシェアします
ちょっとコールマンのテントについて興味がわいてきた感じです
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コンテンツ
ウェザーマスターシリーズの教科書 マスターブック
コールマンの最上級モデル ウェザーマスターシリーズについて知りたいときは、ウェザーマスターシリーズの教科書マスターブックを熟読するべきです
読んでみてそう思いました
マスターブックはコールマンのサイトからダウンロード できます
冒頭で述べたとおり、我が家ではコールマンのキャンプギアをたくさん持っている割にテントは持っていません
正確に言うと、タフワイドドームに泊まったことはあって、ビーチ用の簡易テントは持っていますが、本格的なキャンプ用テントは使ったことがないんです
ですが、マスターブックを読んでみると、なんか自分がウェザーマスターの虜になってしまいそうな不思議な感触になってきます
この先読み続けていくと物欲がフツフツと沸いてくるのかもれません
そんな魅力的な?危険な?感じがします
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ウェザーマスターシリーズとは?
コールマンが日本のアウトドアシーンの理想を追求すべく2004年に発表したのがMASTER SERIES(R)です
その中でも日本の気候に合わせて設計されたWEATHER MASTER(R)(ウェザーマスター)はテントの最上級モデルに位置づけられています
ウェザーマスターのテントは、耐水圧や換気性に優れているので雨や結露を気にせずに快適だったり、高温多湿な夏でもベンチレーションで涼く過ごせる特徴があります
日本の気候に最適化されたって感じです
ウェザーマスターシリーズのコンセプト
ウェザーマスターには2種類のコンセプトがあります
一つ目がBREATHE DOME(ブリーズドーム)
これは呼吸するテントの名前の通り、換気性能を追求するコンセプトで、テント上部下部の2つのベンチレーションに加えて、インナーテントにコットン混紡素材が使われています
コットンは吸湿性能に優れているのでテントの結露を防ぐ役割をします
ブリーズドームは寒暖差のある夏に向いているテントと言えます
もう一つは4SEASONS DOME(4シーズンドーム)
こちらは4シーズン使えることを目指したコンセプトで、寒さをシャットダウンするためのポリエステル素材に加えスカートも装備、ブリーズドーム同様の優れたベンチレーション機能を持たせています
そんな高機能テントであるが故に、コールマンの他のテントと比べると価格が高いですが、他のブランドの同じようなモデルよりはコストパフォーマンスには優れているように思います
例えばウェザーマスターシリーズの2ルームテント「コーチ」の場合、スノーピークだと「トルテュPro」が似たような機能とグレードのテントになります
定価の比較ですが、コーチが140,400円、トルテュProが178,000円(税抜)
その他の似たようなグレードのテントを比べても同じようにウェザーマスターの方がリーズナブルな価格になっていると思います
なお、コーチとトルテュProの比較は、Capmpout!さんの記事 ウェザーマスターの2ルームテント「コーチ」が人気急上昇中!? が詳しいです
スノーピークのテントをご存じの方なら、ウェザーマスターテントがどのような位置づけか、よくわかると思います
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ウェザーマスターシリーズテントのラインアップ
ウェザーマスターテントの種類は、機能(コンセプト)別に2種類、形状別に4種類に分けられます
機能(コンセプト)は先に述べたブリーズドームと4シーズンドームの2種類です
形状は、2ルームテント、ドームテント、スクリーンタープ、ワンポールテント(ティピーテント)の4種類です
コンセプト | 2ルーム | ドーム | スクリーンタープ | ティピー |
---|---|---|---|---|
ブリーズドーム | ブリーズドーム/300 IV ブリーズドーム/270 |
スクリーンタープ/400 スクリーンタープ コアII |
||
4シーズン | コクーンII コーチ STD |
4Sドーム ノトス/300 | 4S T.P.クレスト |
この豊富なラインアップなら、どんなキャンパーさんでもいずれかのテントが自分のキャンプスタイルにマッチすると思いました
自分のスタイルがしっかり決まっているなら、テント選びには困らないでしょう
逆に、どのテントを選んで良いのか決められないなら、自分にとってどんな形や大きさがマッチするのかまだつかめていないと言うこと
マスターシリーズに手を出すのはまだ早いのかもしれないので、もう少し経験値を積むまでリーズナブルな価格のテントやレンタルで試してみた方が良いと思います
ぜひそんなことを意識しながらマスターブックを読んでみてください
ではここからウェザーマスターシリーズのラインアップについて細かくレビューしていきます
広さ、強度、快適性の全てを兼ね揃えた2ルームテント
おそらくファミリーキャンパーさんの一番人気はなんと言っても2ルームテントだと思います
ラインアップはコクーンII、コーチ、STDの3つ
これら3つのテントは、細かい違いを除けば、基本的には大きさの違いです
コクーンII photo by Coleman
コーチ photo by Coleman
STD photo by coleman
ウェザーマスターシリーズの2ルームテントの解説を読んでいて思ったことを並べてみます(個人的な素直な感想です)
コクーンってでかい・・・
次の3つの写真はコクーンII、コーチ、STDの簡易図面です
コクーンII photo by Coleman
コーチ photo by Coleman
STD photo by Coleman
大体のサイズ感は、ゆったり使うならコクーンIIが4人用、コーチが3人用、STDが2人用、ぴったりで使うならそれに1人足すイメージです
スノーピークのテントになじみのある我が家では、ランドロックが最大という感覚が染みついているのですが、コクーンIIはそれよりワンサイズ長いです
これはちょっとびっくり!
コクーンの長さ/幅が670cm/400cm、ランドロックが625cm/405cm
ランドロック photo by snowpeak
サイドウォールが標準装備されている
入り口の屋根の横に壁に相当する幕があります
コレがサイドウォール
このサイドウォールの威力は絶大で、雨風があるときのキッチンを設置できます
以前、先に出てきたトルテュProを使っているとき、スーパー豪雨に見舞われました
ちょうど夕飯時だったので急いでキャノピー下に避難したのですが、サイドウォールのおかげで快適に調理を続けることができた経験があります
ちょうど目の前にいたラ○ドロ○クを使っているキャンパーさん(知り合い)はずぶ濡れでした・・・
photo by Coleman
内部空間が広そう
幕体の表面積を固定したときに内部空間が一番広くとれるのが半円型、いわゆるかまぼこ形ですが、これら3つの2ルームテントは強度を維持するフレーム構造でありながらかまぼこ形の断面になっていて、テントの中の空間が広く感じるように見えます
photo by Coleman
かまぼこ形といえば、最近有名なのがドッペルギャンガーのカマボコテント
発売直後にはチェックさせていただきました
すごく内部が広そう、特に天井付近が広そうで、うらやましいなと正直思っています
ウェザーマスターシリーズはきっと同じような感じなんでしょうね
設営しやすいって書いてあるけどほんとかな?
大型2ルームテントでよく言われるポイントは設営のしやすさ
平たく言うと、一人で設営できるかどうかです
マスターブックには設営しやすいと書いてありますが、ほんとかな?
是非教えて欲しいです
ネットを探していたら、max家の楽しいcampさんのページに”コクーン” 一人で張れるじゃん!! 禁断の実践編 という魅力的なタイトルの記事を発見!
やろうと思えばできるんですね
夏なら「ブリーズ」、冬なら「4S」のドームテント
次はテントの王道ドームテントです
ウェザーマスターシリーズのドームテントはブリーズドーム2種類と4Sドームが1種類
いずれも日本の天候にマッチさせたブリーズという機能を搭載しています
ブリーズの仕組み
テントがブリーズ(呼吸)するからくりは、どうやらアンダーベンチレーションとトップベンチレーションの組み合わせで空気の流れが生じるということのようです
暖かい空気が上昇する性質を利用した、単純ではありますが、効果的な換気システムですね
photo by coleman
そう思いながら、改めてスノーピークのアメニティドームを眺めてみると、フライシートにベンチレーションはありません
我が家でもアメニティドームなら何回か使ったことがありますが、春先の暑くない時期だったので、あまりベンチレーションのお世話にはなりませんでした
でも夏場だとかなりの差があるような気がします
それと、ブリーズテントはインナーテントにコットン混紡素材を使っているので結露しにくくなっています
こんなところの工夫も日本の高温多湿を意識しているんですね
風の神様 ノトス
4Sコンセプトのドームテントの名前はノトスと言います
ノトスとははギリシャ神話の風の神なんだそうです
photo by coleman
4Sは4シーズンの略で、マスターブックの写真を見ると次のようにアピールされています
春:フレームとフライシートが一体化されていて風速20mまで耐える
夏:アンダーからトップへの風が流れるベンチレーションで涼しく快適
秋:フライシートとの隙間をつくることで結露を軽減する
冬:冷え込みをスカートでガードする
風速20mまで耐えられるテントはいまどき珍しくありませんが、ブリーズテントと比べると、スカートがあるので冷気を遮断でき、寒い時期も使えそうな気がします
でもその場合、夏場の暑さは解消できるのか?と思ったのですが、夏はスカートを巻き上げちゃえば良いんですね
そうしたらブリーズと同じだから涼しいはず
いろいろ想像は膨らみます
拡張性の高いスクリーンタープ
次はスクリーンタープのラインアップです
スクリーンタープは2種類で、スクリーンタープ /400とスクリーンタープ コアII
photo by coleman
photo by Coleman
一番気になっているのは、当然ですがコアIIの両側連結
このタイプは個人的に妙に惹かれるモノがあって、すごく気になります
この写真を見ていて思い出したのがVaudeのBadawi
コールマンのスクリーンタープ+ドームよりは小さいですが、左右に連結したときの形がちょっとだけ似てます・・・
ところでこのスクリーンタープなんですが、同じコールマンを持っている仲間がいると手が出ちゃうかもしれませんね
でもどっちがタープを買うのかでもめる気がする・・・
ただ、真面目に言うとテントの連結はかなりの覚悟を持って取り組まないといけないと思います
覚悟というのはもちろん設営と撤収の手間
これまで何回かテントの連結にはトライしましたが(やりたかったのでわざわざレンタルして)、結局手間がかかるので我が家には無理、というのが結論になっています
皆さんも検討は慎重に
ワンポールテントの特徴
最後が2017年登場の唯一のワンポールテント(ティピーテント)、クレストです
photo by coleman
このクレストの特徴は、メインポール以外にサブポールを2本配置することで、ワンポールテントの弱点である側面の空間が広く確保されています
photo by coleman
ワンポールテントって、性格上どうしても真ん中のポールが気になってしまうのですが、設営も簡単だし、中も広い(天井が高い)し、うまくいやればインスタ映えするし、魅力的ですよね
ただ正直、ワンポールテントならノルディスクやローベンスといった他のブランドの方がなんとなく自分の好みには合っていると感じました
コールマンも悪くなさそうですが、これからに期待することにします
使用レポート
マスターブックには4組のオーナーさんの使用レポートが載っています
全部熟読させてもらいましたが、人それぞれいろんな考え方があるんだなと実感させられました
もちろんコールマンのテントの使用レポートなので多少割り引いて読む必要があるかもしれませんが、どのオーナーさんも心底マスターシリーズが気に入っている様子
我が家とは趣味やスタイルが違うけど、ここまで気に入ったキャンプギアが使えるのはうらやましいと思いました
趣味やスタイルが違うと言えば、マスターシリーズのカラーリングが気に入っているというオーナーさんのコメントがちょっと気になっています
我が家では、間違いなくこのカラーリングが気に入らないのでコールマンは選びません・・・
やはりカラーリングは人それぞれ好みがありますね
以下、載っている4つのストーリーと読んでみた感想を簡単にまとめてみました
1.コクーンの広い空間を生かして自分流にアレンジ
確かにコクーンの前室は広いので、広さを生かしてリビングのアレンジ自由度が高そう
2.カラーリングに一目惚れ
我が家と真逆、人それぞれ好みは違いますね
キャンプの最初からウェザーマスターを使っているそうで、そのモノが気に入っていてキャンプを続けることがはっきりしていれば、最初から最高級テントを使うのは悪くない選択だと思いました
3.機能性・耐久性が高くて年40回のキャンプでも問題なし
年40回もキャンプに行けるなんてうらやましい・・・
我が家では設営・撤収のたいへんなテントは年40回行く機会があっても無理だなと思いましたが、それでもヘタらずに使い続けられているということは、ウェザーマスターの信頼性は高そうです
4.風にも強く安心
台風並みの風雨に遭遇してしまったときもコクーンは潰れなかったそうで、子供たちがいるファミリーにはこの強度はオススメできるということです
残念なことと良かったこと
マスターブックを熟読してきて、ウェザーマスターシリーズの魅力はひしひしと伝わってきましたが、やはり我が家ではウェザーマスターには手を出さないと思います
その最大の理由はカラーリング
これは本当に個人の趣味ですが、我が家ではこのカラーリングがイマイチです
完全に趣味の世界ですが、もう少し渋い感じが欲しい・・・
機能や価格は魅力的なんですけどね
反対に、超細かいことなののですが、マスターブックを読んでいて良かったことが一つ
それはインナーテントの寸法表示です
何のことかと言いますと、インナーテントの平面図にある重要な寸法が記載されているんです
photo by coleman
インナーテントが四角いテントなら良いのですが、2ルームテントによくある五角形のインナーテントだと、上図のように上辺260cm、底辺360cmの記載の他に、奥行き70cmと170cmのように寸法を記載してもらわないと形が一意に決まりません
他のブランドのテントだと奥行きが70cm+170cm=240cmの一つしか書いてないことが多いです
これがなぜ重要かというと、マットやコットを選ぶときに、必ずインナーテントに入りきるかを確認したくなります
テントの中に入れようとしている数が少なくて面積に余裕があるなら良いのですが、例えば幅100cm程度のコットをインナーテントに置きたいとなった場合、そんなに余裕はありません
そんなとき、上記のような五角形が一意に決まる寸法が記載されていると正確に確認することができます
ウェザーマスターの2ルームテントは全てこの寸法がきちんと表示されています
細かいのですが、かなり重要なポイント
他のブランドのテントもこれに見習ってもらえれば、きっとみんなの役に立つと思います
まとめ
コールマンテントの最高峰ウェザ−マスターシリーズテントの教科書マスターブックを熟読してみました
まずこれまであまり知らなかったコールマンのテントについてかなり勉強になりました
そして熟読して見えてきたウェザーマスターシリーズの特徴は、日本の気候に合わせた、耐水性、換気性へのこだわり
まさにウェザーマスターのネーミングの通りでした
これまでまったくなじみのなかったコールマンのテントですが、読んでいるうちに少しずつ気になる存在になってきた感じがします
ただ、我が家のキャンプスタイル(3人家族)なら2ルームのコーチが候補になりますが、残念ながらカラーリングが趣味に合いそうにないのでウェザーマスターには手を出しません
気になる存在ではありますが、これはきっぱり断言!
でもこれは完全に個人の趣味の問題ですね
逆にカラーリングに一目惚れというオーナーさんもいますし、機能や高い信頼性を気に入って愛用しているキャンパーさんたちのコメントも載っているので、マスターシリーズの購入を考えているキャンパーさんには非常に参考になる情報だと思いました
特に年間40回キャンプに行っているオーナーさんの言葉は説得力があります
最後に改めてもう一度
残念ながらテントは使ってませんが、我が家ではたくさんのコールマンのキャンプギアを愛用しています
eyecatch photo by camp hack