ここではステップ2のベランピングを解説します
ベランピングとはここ数年流行っているグランピングを真似た造語、ベランダでキャンプすることです
もちろん一軒家の方はお庭キャンプでもオーケーです
ベランピングでは、ランタンなどのライティングギアを使ってキッチン、ダイニングの明かりをとり、実際にキャンプ料理を作って楽しんでみます
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目標
アウトドア料理を実践する
ライティングを実践する
購入するギア
バーナー
ランタン
カトラリー
食器
調理器具
ダイニングテーブル
キャンプの醍醐味の一つはアウトドアで作る料理です
この楽しさ・美味しさに魅了されてキャンプをしているキャンパーさんはたくさんいます
そしてもう一つがライティング
大人にとっても子供にとってもキャンプの夜はワクワクする楽しい時間
そんなキャンプナイトを快適に過ごし、雰囲気を演出するのがライティングです
ベランピングすれば、キャンプに行かなくてもこの二つなら自宅で楽しめます
そして意外とやってみないとわからないことが多いので、自宅で練習しておけば、本番のキャンプで困ることがありません
ただ一点注意した方が良いのは、ベランピングにハマりすぎてキャンプなんてもういいや、とならないようにすることです(笑)
それぐらい楽しいです!
スペースに余裕があれば仲間を呼んでホームパーティーにしても良いですよね
きっと盛り上がります
コンテンツ
バーナーの選び方
まずはキャンプ料理に欠かせないバーナーの選び方を解説します
キャンプ料理と言えば焚き火や炭火のイメージが強いですが、それだけだと間違いなくキャンプになりません
ワイルド過ぎるんです・・・
火を熾して調理するプロセスそのものを楽しむスタイルはもちろんありますが、家族や仲間と楽しむ時間を確保するには、ある程度手間を省くことも必要
「おなかすいたよ〜」、「ごはんまだ〜」とならないように、バーナーは必需品と考えて下さい
バーナー選びの考え方
キャンプ用のバーナーと言ってもこれまたたくさんありますが、まずは作る料理の規模によってシングルバーナーかツーバーナーかを決めましょう
ダブル・シングルというのはバーナーの口数のこと
例えば典型的なシングルバーナーはこんな感じです
シングルバーナー photo by Iwatani-Primus
ツーバーナーはこのようにバーナーの口が二つあります
ツーバーナー photo by Amazon
例えば人数の多いファミリーキャンプでも、料理はシンプルに手早く作るならシングルバーナーがひとつあれば十分ですし、逆にソロやカップルでも、料理にこだわってゴージャスにやるならツーバーナー以上のものが必要です
我が家の例で言うと、家族3人でツーバーナーを一台、焚き火台を一台を基本セットにしています
もう一つ30数年もののシングルバーナーもありますが、これは単なるパパの趣味なので基本セットからは除外
「3〜4人家族&キャンプ料理はある程度こだわる」ぐらいの規模なら、我が家と同じようにツーバーナーが一台というのが目安です
一方、他の家族や仲間とグルキャン(グループキャンプ)をするときは、人数も増えますし、たいてい料理のバリエーションが増えるので、同時に調理するタイミングが増えます
なのでツーバーナーが一台ではちょっと役不足かもしれません
ただグルキャンの場合は、相手のグループでバーナーを持っていることが多いので自分で全部揃える必要はありませんね
重要なのは燃料選び
バーナー選びのもう一つのポイントが燃料です
キャンプ用バーナーの燃料には大きく分けてガソリンとガスの二種類があります
これはあとで説明するライティング(ランタン)とも関わってきます
バーナーとランタンは極力同じ燃料にしないとガソリンとガスの両方を揃えなくてはならなくなるからです
また環境によらず安定した火力を求めるならガソリン、手軽さを求めるならガスという使い分けもあります
と、ここまではいろいろなハウツー解説記事に書いてあるのでご存じかもしれません
もちろん非常に大切なことではあるのですが、ただ最近はこの考え方は少しずつ意味が薄れいてると思います
と言うのも、ランタンをLEDにしてしまえば調理用バーナーの燃料はどちらでも良いからです
加えて、バーナーのガソリンとガスの性能差はそんなに気にしなくて良いと思います
比べてみればガソリンの方が気温が低くても火力が安定&火力が強いです
ただ普通のファミリーキャンプなら、そんな差が問題になるシビアな環境は考えなくて良いので、選ぶポイントはそこではありません
むしろ選ぶポイントは、
「このガスバーナーはカッコいい」
「カートリッジカバーでデコしたい」
「炎はやっぱりガソリンでしょ」
「ガソリンのあの匂いがないとキャンプしている気がしない・・・」
とか、見た目の印象や、流行、自分のこだわり、と言ったことだと思います
例えばこの写真は、薄型デザインで見た目がかっこいいプリムスの2バーナーキンジャ(Kinjia)
これはガスカートリッジ式です
Iwatani Primus Kinjia photo by Iwatani-primus
このKinjiaについてはかっこよすぎて以前こんな記事を書きました
またこれはガスカートリッジをデコるカートリッジカバー
例えばKinjiaはカートリッジ分離型(バーナーに直接ではなくガスチューブを介して接続)なのでガスカートリッジはこんなカバーでデコすればさらにおしゃれ感がアップします
ガスカートリッジカバー photo by Pinoworks
さてここまでは、ガスとガソリン両方あると言いつつ、どちらかというとガスバーナー中心の説明をになっています
ところが、実は我が家はガソリンを使っています
理由は簡単、30数年前からずっとガソリンだったから(笑)
つまりこだわりで決めているわけです
でもガソリンのツーバーナーだと、現時点ではコールマンのパワーハウス2バーナーしか選択肢がありません
ガソリンに興味がある方はそれをよくよく考えた方が良いです
逆にガスならありとあらゆるメーカーのいろんな製品が豊富にあります
先の超絶かっこいいKinjaもガスです
ここが正直難しいところですが、これからキャンプをはじめるなら、手間がかからず選択肢がたくさんあるガスバーナーを選んだ方が失敗が少ないように思います
オススメ・定番バーナー
バーナーについて書いた過去記事をリストアップしてみました
他にもいろいろなおしゃれバーナーがありますので、レビューしたら随時更新・追加していきます
あと我が家でも使っているColemanのガソリンバーナーです
最初が定番中の定番 パワーハウス2バーナー413H
うちで今使っているのは2代目で、初代は1980年頃に購入、二代目は2014年に購入しましたが、基本構造や使い方は全く変わっていません
もう一つはシングルバーナー、同じくコールマンのフェザーストーブ
昔はPeak 1 ストーブという名前で茶色のボディでした
今は色も名前も変わりましたが、ツーバーナーと同じく全く変わっていません
ライティングの考え方
次はライティングの考え方です
当然ながらキャンプ場には電灯はありませんから夜は真っ暗
真っ暗ななか星を眺めるのは楽しいですが、ライティングがしっかりしてないと、それ以外は何もできなくなってしまいます
基本パターンはシンプルで、大中小の3つのランタンを用意します
- みんなが集まるテーブルから少し離れた位置に置くサイト全体を照らす光量のあるランタン(大)
- テーブル上を照らすランタン(中)
- そしてテントの中で天井から吊せるLEDランタン(小)
の3つです
ただ実際にやってみると、バーナーの上に明かりがないとお鍋の中が見えないとか(ほぼ闇鍋状態)、テーブルの上にランタンがあると虫が集まりすぎてお皿やコッブに入っちゃうとか(気づかずにアブを食べたことあります)、いろいろ改善点が見えてきます
それを試してみると言うのがベランピングの目的です
なので昼間だけでなく夜のベランピングも必ず実践して下さい
またガスやガソリンランタンの炎やLEDランタンの明かり、強い明かりや弱く揺らめくような明かり
それぞれのランタンにそれぞれの特徴ある明かりがあります
この中から自分の好みを探すのもナイトベランピングの役割です
なおメインランタンとして(テント内ランタン以外)にガスやガソリンを選んだ場合、先に説明したように燃料の統一の問題が出てきます
バーナーにガスを選んだら、ランタンもガスを選びましょう
オススメ・定番ランタン
ランタンについて書いた過去記事をリストアップしてみました
他にもいろいろなおしゃれランタンがありますので、レビューしたら随時更新・追加していきます
バーナーのところで説明した通り、我が家はガソリンで統一しているのでランタンもガソリンです(テント内はLED)
コールマンのノーススターランタンを使っています
選んだ理由はとにかく光量が大きいこと
&GPの記事ででメジャーなランタンの明るさ比べをしていますので参考にしてみてください(我が家で購入するときにこの記事を参考にしました)
カトラリーの考え方
カトラリーの考え方は、大きく分けて次の2つの考え方になると思います
- 普段使いのものを持っていく
- キャンプ専用に揃える
どちらが良いと言うことはありませんが、キャンプに持って行ってなくしたり傷つけたりすることはたまにあるので、そうしたくないなら使い分けした方が良いです
自宅と共用でも専用でもカトラリーケースは必要です
もちろんキャンプ専用でなくても良いのでちょうど良い大きさの気に入ったモノがあればそれを使いましょう
またカトラリーだけでなくフライ返しやおたまなどと一緒にまとめて全て入れられるケースがあると便利です
我が家の例を紹介すると、包丁含めほとんど全てをコールマンのキッチンツールボックスに入れて持って行っています
レードルやトングはそのまま、カトラリーはジップロックのようなプラスチックバッグに入れて放り込みます
photo by Amazon
こうすると全てが一カ所にまとめているので忘れ物がありません
使っているときも、とりあえずそこに入れて置けば良いので、整理整頓にもなりますし、使いやすいですし、片付けが楽ちんです
ただ将来的にはおかもちを導入する予定にしています
おかもちとは持ち運びできる収納箱のことなのですが、キャンプでは主にキッチン用品を収納するものとして使われています
詳しいことは以下の記事を参考にしてください
「見た目が良いキッチン=使いやすいキッチン」なので、こんな感じにもう少しレベルアップさせようと計画しています
オススメ・定番カトラリー、ツールボックス
我が家では自宅のカトラリーと兼用しているのでキャンプ専用は購入したことがありません
でも、もっと頻繁にキャンプに行くようになれば必要だろうとは思っていていろいろチェックはしています
その中から気になったモノをいくつか紹介しますね
まずはスノーピーク
チタン製のカトラリーは軽くて丈夫で使いやすく、質感も良いので持っていて満足感が高いです
ベージュ、レッド、イエロー、ブルー、グリーンの5色の収納ケースもスノーピークらしいデザインです
次はUNIFLAME
snow peakは新潟県三条市、UNIFLAMEは新潟燕市に本拠を構える企業で、三条・燕市といえば金物・ステンレスで世界的に有名な町です
そんなイメージからか、もう一つ気になっているのがこのfanカトラリーです
お箸も含めたセットになっていることと、スプーンとフォークが握りやすいウッドのハンドルになっていること、専用ケースに収納でき、ケースのフタには水切り穴もついていて洗った後のお手入れなどが便利そう、となんだか魅力的なカトラリーセットです
最後が無印良品
カトラリーの場合、キャンプ専用にこだわる必要はないので、普段使いで使えそうなモノももちろん候補です
無印良品については、普段よく行くお店でいろいろ調査&チェックした結果を以前記事にまとめました
是非参考にしてみてください
食器の考え方
食器もカトラリー同様に自宅と共用可能です
ただキャンプの場合、炊事場まで運ぶことを考えるとできるだけ軽いもの、割れにくいものがベターです
普段使いの食器が重い、割れやすい、割れると困る、ということであれば、食器はできるだけキャンプ専用をそろえましょう
また、何から何まで全て一気に揃えるのが難しければ、最初は紙皿や紙コップなどでも良いと思います
でも、実際にフィールドに出る前には紙皿・紙コップは卒業しましょう
食器洗いがないのは楽ですが、エコじゃないですし、やはり食卓をお気に入りの食器で飾ってこそ、料理が引き立ちますしキャンプの雰囲気も盛り上がります
早めにお気に入りを見つけて一式そろえると良いですね
オススメ・定番キャンプ食器
我が家では自宅の食器を持ち出すのは重くて大変なのでキャンプ用に専用の食器セットを使っています
使っているのはスノーピークのテーブルウェアセット L ファミリー
4人分がセットになっていて我が家は3人
+1が何かと都合が良く、気に入っています
ただし欠点が一つ
薄くて軽くて質感の良いステンレス製なのですが、熱いモノを入れると食器が持てません・・・
それ以上に気に入っているので良いのですが、ちょっと残念です
スノーピーク以外に気になっているのは、カトラリーでも紹介した無印良品
アカシアシリーズという木製食器です
金属製に比べて少しお手入れの手間がかかりますが、ウッドの質感がアウトドアらしくて良い感じです
もちろん普段使いもOKです
これで一式揃えるとかなりおしゃれですね
さらに、これならできたてのスープを入れても熱くて持てないってことはないです
調理器具(クッカー)の考え方
お鍋やフライパンなどの調理器具(クッカー)は、バーナーと同じくキャンプで作る料理の規模で決めると良いでしょう
料理にこだわってたくさんの種類を作るならそれに見合ったクッカーが必要です
ここでは大人二人&子供二人のファミリーキャンプを基準として説明しますので、それを基準に増減させて考えてみてください
大人二人&子供二人のファミリーキャンプの場合、いわゆるファミリーサイズのクッカーがベストサイズです
この基本のセットに加えて、料理のバリエーションに応じて、スキレットやダッジオーブンを加えていきます
さらに食事とは別の楽しみがコーヒータイム!
キャンプ de カフェにこだわるなら、パーコレーターやミルクフォーマー、エスプレッソメーカーなどこだわりに応じたアイテムが追加されていきます
なお調理器具を自宅と共用することはもちろん可能です
我が家でも最初は自宅の鍋やフライパンを持って行っていました
ただ、しばらくして問題になったのは車載収納
どうしても自宅の鍋やフライパンだと収納スペースが増えるので(取っ手がかさばるとかスタックできないとか)、最終的にはキャンプ用のコンパクトにまとめられるクッカーを買って使っています
ベランピングの場合、自宅のキッチンがすぐそばにあるので、最初は自宅の調理器具で良いと思います
ただ慣れてくるに従って、キャンプのことを考えると、やはり専用クッカーに移行した方が良いでしょう
もしくはこんなやり方なら自宅と共用することはできます
オススメ・定番キャンプクッカー
クッカーについて書いた過去記事をリストアップしてみました
他にもいろいろなおしゃれクッカーがありますので、レビューしたら随時更新・追加していきます
キャンプ de カフェについては、こだわり・うんちく・オススメ、いろいろあります
語り出すときりがないので、この場では過去にいろいろレビューした記事を参考にしてください
まとめ
ベランピングで練習するメリットは、バーナー、調理器具、カトラリー、食器、ランタンなど、全部揃わなくても家にあるモノを使えば代用できるところです
例えば食器だけ並べて料理は自宅のキッチンで作っても良いですし、その逆にバーナーだけ購入して後は自宅にある食器やカトラリーを使っても良いです
我が家では、近所の人を呼んでバーベキューをするときは庭に焚き火台や2バーナーを揃えて調理スペースを作りますが、食器や調理器具は自宅のモノを使います
また家族だけのディナータイムをバルコニーでやりますが、そのときはキャンプテーブルとチェア、ランタンでライティングして雰囲気を作りますが、料理は自宅のキッチンで全部やってしまいます
このように臨機応変にできるところがベランピングの良いところ
例えば「今日の夕飯どうしようかな?」と昼の3時頃に悩んでいたとしてもベランピングなら夕方には準備完了!
そんな手軽なところも魅力です
本格的にキャンプに行く前にベランピングでみっちり練習を重ねておけば本番で迷うことはありません
ぜひ活用してみてください!
次はステップ3のデイキャンプ編です
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