おしゃれキャンパーさんのサイトを眺めていると、時々サイトの入口にオリジナルのネームプレートを立てているのを見かけます
みなさん工夫して自作しているようで、個性的なネームプレートがたくさんあります
見ていて楽しくなりますよね
Photo by Aco Cill Camp
こんなネームプレートもそうですが、キャンプ道具を自作するキャンパーさんはたくさんいます
例えば以前紹介したオカモチ
すごく便利な収納ケースですが、キャンプに市販されている製品が少ないので、本当に欲しいとなると自作するしかありません
なければ作る!
これは、そもそものキャンプの基本的な考え方に通じるところがあります
でも言うのは簡単 なんですが・・・
実際にやってみようとすると、簡単な木工や塗装ならなんとかなるものの、鉄工や複雑な形状の加工などは、ちょっと素人には手に負えません
そもそもなにかやろうとしても、高額な専用の加工機械が必要だったりすることが多いです
例えば前述のネームプレートだって、手作りの味わいを楽しむなら別ですが、複雑な文字をキレイに仕上げたいとなると、手作業では不可能なことも・・・
例えばビンテージなギアの入手困難なプラスチックパーツが壊れてしまって使えなくなった、なんてシチュエーションもあり得ます
そんな時、もちろんお金を出して製作・加工依頼するのも一つの方法ですが、機械を借りて自分で作れば、よりいっそうこだわり感が出てきますし、よりいっそう愛着が湧くも言うものです
そんな、こだわりギアのこだわりDIY派の方にはオススメなのが「シェア工房」
木工、鉄工、プラスチック加工などの工作機械や作業スペースを時間貸しで提供してくれる施設です
先日、シェア工房の一つ、東京の目黒にある「Makers’ Base」さんを訪問してきましたので、どんなところなの?、何ができるの?、気になるお値段は?と言ったところをレビューしたいと思います
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コンテンツ
Makers’ Baseとは
「大人の秘密基地」をキャッチフレーズにモノづくりのためのスペースと機器共有できるシェア工房です
対象としているのは、木工、金工、陶芸、縫製、テキスタイル、デジタル加工、の6つのジャンル
Makers’ Baseの工房には、それぞれのジャンルで必要な、個人ではとても揃えられない高額、大型の設備が数多く並んでいます
これらの設備は、専門のトレーナーに使い方を習えばだれでも自由に使うことができ、モノづくりにありがちな、大きさ、重さ、音、臭い、と言ったことを気にせず作業に没頭できます
また、人それぞれ目的は違えど「みんなで思う存分、モノづくりを楽しもう」がコンセプト
単にモノを作ることだけではなく、作ったモノの販売、モノづくりの仲間集めなど、モノづくりを通した様々な繋がりが提供されている場でもあります
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どこにあるどんなところ?
Makers’ Baseさんの工房は東京、博多、札幌の3カ所
札幌の工房は現在リニューアル準備中とのことです
今回は東京の工房を見学してきました
場所は渋谷から東急東横線で約10分、都立大学駅から徒歩1分と言う便利なロケーションです
元は工場だったという地下1階、地上5階建てのビルがMakers’ Baseの工房
正面はこんな感じです
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各フロア紹介
工房は各フロアでジャンルがこのように分かれています
では各フロアについて紹介していきます
地下一階:木工
まず地下一階は木工のフロア
階段降りていくと、「ザ・木工」って感じの匂いとともに数々の工作機械が目に入ってきます
木工スペース
大型の加工機(テーブルソー)
一階:受付、ギャラリー、ワークショップスペース
一階は受付とショップの他にワークショップで使うスペースと、Makers’ Baseさん随一の大型レーザーカッターが置いてあります
受付のネームパネル
ギャラリーとワークショプスペース
Makers’ Baseでは工房で作った製品の販売も行っていてオンラインショップ「MBMB(Made By Makers’ Base)」もあります
そんなMBMBのアイテムがギャラリーや受付に所狭しと並んでいます
Makers’ Base Tokyo で最も大きいレーザーカッター
二階:デジタル
二階と一階は「デジタルファブリケーション」と呼ばれていて、デジタルデータを入力して加工する機械が並んでいます
二階にあるのは、小型、中型レーザーカッター、大型プリンターなど
中型レーザーカッター
小型レーザーカッター
三階:金工
三階は鉄工、彫金と言った金工なフロア
一番たくさん人がいて賑わっていたのが彫金のエリアで、アクセサリー製作が大人気のようでした
金属加工のメインエリア(右手前は溶接スペース)
大人気の彫金ワークスペース
四階:テキスタイル・縫製
四階は各種ミシンがズラッと並んでいるスペースと、反対側にはシルクスクリーンを用いた染め物のスペースからなるテキスタイルのフロアです
縫製スペース(窓際にミシンが並んでいます)
シルクスクリーンの作業スペース
五階:陶芸
最上階の五階は陶芸のフロア
電気炉はスタッフさん専用とのことですが、自由に使える電動ろくろが並んでいて、陶芸に必要なツールは一通り揃っています
部屋の棚には皆さんの作品がズラリ
陶芸スペース(窓際に電動ろくろが3台)
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利用の流れ
見学&入会
工房を利用するには、まず入会が必要です
入会までのステップは次の3つ
Step 01:Makers’ tour(無料)を予約する
Step 02:Makers’ tourに参加する
Step 03:入会手続きと入会費支払い(1,080円(税込))
入会費を払って会員になると、あとの費用負担はトレーニングや機器の利用料だけです
利用料は基本プランで、日額¥3,240、月額¥16,200、年額¥162,000の3種類となっています
まずはトレーニング
入会のあと、機器を利用するには次の3つのステップが必要です
Step 01:トレーニングの予約と受講
Step 02:機器の予約(予約しなくても空いていれば利用可能)
Step 03:利用開始
トレーニングは使いたい機器だけを受講すればよく、基本は少人数のグループトレーニングですが、要望に応じてマンツーマンや経験者用の特別トレーニングも対応してくれます
ちなみにMakers’ tourの概要説明はかなり大切です
自分の作りたいものが決まっている方は、tourの際に、それが作れる設備があるのかをちゃんと確認、いろいろ質問して、問題ないかを調べてください
スタッフの方はとても親切で、いろいろな相談に乗ってくれます
いよいよ作業
各作業、各装置のトレーニングを受けたらいよいよ実践です
利用時間は10時から22時(不定休)
平日の仕事帰りに作業する方、週末に作業する方、いろんなスタイルがあるそうです
利用の前に、基本はウェブで装置の空き状況を確認して予約をとって使います
飛び込みもできるとのことでしたが、予約がある場合にはそちらが優先になります
また特別利用プランということで、機器独占利用¥21,600/1日、スタッフの製作指導¥4,320/時間、スタッフの製作代行¥4,320/時間もあります
なおレーザーカッターや各種プリンター、プレス機や刺繍機などは100円/60分〜1,000円/60分の追加料金がかかります
その他の費用について
利用料金は基本プランの他に早割プラン、学割プランがあります
早割プランは10時から17時まで利用限定、学割プランは高校生から大学生までが対象です
両プランとも金額は同じで、日額¥2,700、月額¥13,500、年額¥135,000の3種類です
利用の詳細はMakers’ tourの際にスタッフさんが丁寧に説明してくれますよ
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例えばこんな使い方
いろいろ説明を聞いていて、多分こんな使い方があるんじゃないかなと思ったのが次の2つ
1つめは具体的に作りたいものが決まっているパターン
この場合は、まずは見学会(Makers’ tour)を予約して参加しましょう
見学会で、「こんなものが作りたいんだけど」と相談すれば、どのように利用して作り上げていくかのイメージが確認できます
必要な設備がちゃんと揃っているかの確認もできます
2つめは具体的に作りたいものが決まってないパターン
意外とこのパターの人もいるんじゃないかなと感じましたが、そう言う方は、まずは面白そうなワークショップに参加してみるのがオススメです
これはというものがあれば、ちょっと自分でアレンジしてみたりと、そこからいろいろ膨らませていけば、作りたいものが溢れ出てくるかもしれません
まとめ
キャンプグッズは集めていくに従って、だんだん自分の好みにマッチするモノを探すのが難しくなります
なぜならキャンプ経験が積み重なるにつれてやりたいことが増えてくるので、その欲求を満足するこだわりグッズが既製品にないことが多くなるからです
いろいろ探し回って掘り出し物を探してゲットするのも楽しみ方の一つですが、「ないものは作る」と言うアウトドアの基本に忠実に従えば、やはりDIYで自分で作るのが良いでしょう
そんな時にMakers’ Baseさんのようなシェア工房が活躍します
残念ながらMakers’ Baseさんは東京の目黒と福岡の博多の工房のみ(札幌は現在リニューアル準備中)ですが、全国にシェア工房はたくさんあります
本格的なキャンプ道具の自作にチャレンジするならぜひお近くのシェア工房を探してみてください